プロテイン水
先日、ホエイプロテイン20gを500ccの水に溶かして飲んでみましたが、まぁ飲める味。
薄くした乳酸菌飲料のような味がしました。
これ、毎日水代わりにちびちび飲んだら、タンパク質補給に役立つかもしれません。

僕は半年ほど前から「ピュアアイソレート」というホエイプロテインを飲んでいますが、グラスフェッドの牛乳が原料で品質も良いと感じています。
ホエイは乳タンパクですが、プロテインの中でも吸収されやすいようです。
初乳に含まれるタンパクの9割がホエイだということを考えても、ヒトにとって消化吸収しやすいタンパク質かもしれません。
でも、タンパク質不足の人にこれを勧めてみると、特に食の細い女性などでは消化の負担になってしまうことがありました。
お腹が張る、食欲が落ちる、という人が何人もいたんです。
パウダーなので消化に良いと思ったのですが、それは消化力に問題のない男が考えること。
胃腸が弱い女性が10g、20gという量を一度に飲むのは無理があるのかもしれません。
成分の90%がタンパク質ですし。(タンパク質の消化は胃の働きが重要)
そういう人にはごく少量づつ飲んでもらうようにしていますが、、けっこうめんどくさいんですよね。
モーモープロテイン
そういうわけであまり人に勧めなくなっていたのですが、つい最近小西伸也先生の患者さんが、
「朝、2リットルの水にプロテインを100g溶いて、それを一日かけて飲んでいる」
そんな内容のコメントを読みました。
どんな味がするのか?と、20gのプロテインを約500ccの水で溶いて作ってみたんです。(2ℓに100gよりやや薄い)
すごく不味いんじゃないか?と予想しましたが、けっこう飲める味で「スコール」という乳酸飲料に似ています。

(ずっと甘味断ちしてるから普通の人より甘く感じるんだと思いますが・・)
2歳の子供に与えてみたらごくごくと飲み干したので、これは子供のタンパク源としても使えそう。
翌朝、牛乳を少し入れたものを作ってあげたら「おいち(美味しい)」と言ってゴクゴク飲んでいた。
「モーモー??(牛乳?)」と聞くので「モーモープロテインだよ」と答えておきました。

(※畑の帰りにモーモープロテインを飲み干している様子)
牛乳じゃなく生クリームを入れても飲みやすくなりそう。
生クリームなら脂質:タンパク質のバランスも良くなります。
今まで子供は、少量の水やミルクで溶いたプロテインを与えても飲まなかったんですが、濃すぎたのかも。
大人でも、このように少し薄めの濃度で水に溶かし、時間をかけてちびちび飲むと吸収されやすく、胃の負担になりにくいと思います。
また夏場の水分補給に『プロテイン水』を携帯するといいかも。
食欲の落ちる夏場のタンパク不足を防ぐことができそうです。
ただし、タンパク質が豊富だと雑菌が繁殖しやすいので、夏場の常温保存は注意してください。
保管は冷たい状態にした方がいいでしょうね。
雑菌の繁殖を抑える意味では、粉末状の乳酸菌を入れたりしても有効だと思います。
タンパク質を摂る工夫
特に成長期や回復期、心身にストレスのかかっているときは、タンパク質多めを心がけたほうがいいと考えています。
一般的に体重1キロ当たり1g、50キロなら一日50gのタンパク質が必要だとされていますが、成長期や回復期はその1.5倍~2倍は必要。
体重50キロなら75~100g、20キロの子供なら30~40gです。
100gのタンパク質は卵15個分、肉なら毎日600gくらい食べる必要がありますが、胃腸の強い男性は別として、こんなには食べれないという人も多い。
胃腸の弱い人にとってはとても無理な量です。
腎臓に負担がかかる、肝臓に負担がかかる、、と警告する人もいますが、さほど明確な根拠のある話ではありません。(腎機能・肝機能に問題がある人は別として)
むしろ長期間低タンパクな食生活を続ければ、腎機能や肝機能が低下する可能性がある。
また、長期に渡る低タンパクな食生活からの回復には、健康な人が必要とするよりも多くのタンパク質を、年単位の長期間で摂取する必要があります。
そもそも、
人体の乾燥重量(水分を除いた重さ)の75%がタンパク質
代謝を主る酵素もタンパクでできている
脳も4割がタンパク質でありその半分は2週間程度で入れ替わる
タンパク不足では消化能力が落ちて他の栄養素も不足しやすい
タンパク質は蓄えが利かない
このような身体の構造や仕組みを考えると、不足しがちなタンパク質をいかに摂取するかを積極的に工夫する必要がある。
プロテインを薄めの濃度で水代わりに飲む作戦は、10g、20gを一度に飲めない人には有効な方法じゃないかと思いました。
ちなみに、お腹が張る、食欲が落ちる、、と不平を言っていた一人である妻も「まぁ、飲めなくもない」とか言いながらちびちびと飲んでいます。