『甘いものを食べて幸せだった』記憶~甘味の精神的依存~

amaikioku

甘味の精神的依存

砂糖や甘味には依存性がありますが、大まかに2つに分けることができます。

それは、

1、身体的依存

2、精神的依存

この2種類です。

身体的依存とは、血糖値を上昇させることなどに伴う生理的な欲求。

糖はエネルギー源なので、過剰に摂取することが習慣化するとその前提で生理システムが働いてしまうのです。

もう一つの精神的依存とは、脳が覚えているもの、つまり記憶です。

甘いものに対する生理的な依存はしばらく断てば抜けますが、

(だいたい2週間から1か月程度かかることが多いようです)

「甘いものを食べて幸せだった」という記憶は、その後も長期間なくならないことが多い。

それが砂糖や甘いものをやめることを、長く苦しい我慢と感じさせてしまいます。

でもすべてのプロセスを経験してみて、その記憶、楽しんでしまえばいいんじゃないかと思っています。

 美味しいはずがおいしくない!?

砂糖断ちをしてしばらく経ち、何かのきっかけでどうしても食べたくなることもあるでしょう。

そして「我慢できずに食べてみたけれど、食べてみたら甘すぎて無理だった。」このような経験をした人もいるんじゃないでしょうか?

砂糖や甘味料の強い甘味は、いったん依存状態から抜ければ、たまに食べても不味く感じたり具合悪くなったりすることが多いんです。

だから身体的な依存さえ抜けてしまえば、「幸せの記憶」が消えないとしても、元の状態には戻りにくい。

でもやはり多くの人は、時々食べたくなってしまいます。

食べる→後悔する、食べる→後悔する、、

そんな体験を何度かくり返すうちに脳も学習してくるので、いつの間にか、まったく食べたいと思わなくなる。

そうなると不思議なもの。

例えば、いつもケーキを食べていたカフェに行くとか、何かのきっかけで「甘いものを食べて幸せだった」ことを思い出しても「幸せな記憶だけ」を楽しめるようになる。

この状態、言ってみれば砂糖断ち上級者かもしれません。

こうなると、街を歩いて甘い香りが漂ってきても、ストレスなく香りだけ楽しめるようになります。

焼き菓子の香りなんかもアロマだと思えばけっこういい香り。

甘味には緊張を緩める作用がありますが、香りだけでもその効果はちゃんとあるんです。

それにケーキなどのお菓子は奇麗ですよね。

昔から職人が作った芸術的に美しいケーキを眺めるの大好きなんですが、これも眺めるだけでちっとも欲しくはならない(笑)

お店の人にはご迷惑でしょうけど、今はそんな感じで普通に楽しめるようになった。

そして昔通った喫茶店などで甘い香りを楽しみながらブラックコーヒーや紅茶だけで満足しているという、変な(?)状態になっています。

こだわりが無くなる

ちなみに砂糖断ち、甘味断ちは、多くの場合、

我慢 → 嫌悪

というプロセスを経て、だんだん気にならなくなってくることが多いようです。

「我慢」の段階では元に戻りやすいので努力が必要ですが、あんがい注意が必要なのは次の段階。

「嫌悪」の段階では砂糖は悪!甘味を好むなんてダメなやつ!という感情が芽生えやすく、周囲とのトラブルを起こしやすくなるようです。

一たび習慣化して依存状態になってしまったものをやめるには、いったん嫌悪するくらいのことが必要になります。

だから必要な段階だと思うのですが、ただ個人的な方針として砂糖や甘いものをやめただけだから周囲と摩擦を起こすのも考えもの。

でも依存を抜けてから長期間経過し、それが当たり前になってくると、だんだん強いこだわりが無くなってくる。

こだわりがないからストレスもないし、周囲との摩擦も起こらなくなります。

完全に依存から抜けたと言えるのは、その頃なんでしょうね。

ちなみに、通常は1か月ほど厳密な砂糖断ち、甘味断ちをすれば身体的依存は抜けてきますが、これが抜けにくい体の状態があります。

たとえば貧血や鉄不足、過度のストレスなどで糖を過剰に欲する生理状態になっていることもある。

これは女性に多いのですが、そうだとしたら、まずはそこから改善する必要があるかもしれません。

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2016.12.30