いたずらっ子と自主性 

itazura

いたずらっ子

息子はかなりのいたずら坊主になってきました。

一日中一緒にいる妻は、だいぶ手を焼いているようです。

いたずら坊主

子供はハイハイをして自力で移動できるようになると、

好奇心や探求心が強く出てきます。

身の回りにあるあらゆるものをおもちゃにして、遊び始めます。

うちの子の場合は、与えられたおもちゃよりも、

僕らが使っている『日用品』に興味があるようでした。

携帯電話やスマホを触りたがるので、

使っていない古いものを与えたことがありましたが、

『これじゃない!そっちのがいい!!』と、

僕たちが使っているものを要求します。

首尾よくゲットすると、スマホの画面を指先でスッスとすべらせたり、

携帯を耳に当てて通話する真似をしています。

たまに、通話履歴から電話をかけてきたりもします。

僕が歯磨きをしていれば歯ブラシを欲しがります。

歯ブラシを与えると、口に入れ、くわえて歩き回ります。

他にも、

冷蔵庫からいろいろなものを取り出し、そこいらにまき散らす。

引き出しや戸棚からいろいろなものを取り出し、まき散らす。

洋服ダンスから服を取り出し、床にまき散らす。

散らかったあとを片付ける妻はたまったものではありませんが、

これは、遊んでいるようでもあり、

僕たちと同じことをして喜んでいるようでもありました。

ありましたっていうか、、今でも毎日やってます。

とにかく、お父さんやお母さんと同じことをしたい!

同じものを使って、同じものを食べて、同じようにしてみたい!

子どもには、このような欲求が強くあるようですね。

より高度な行動へ

ハイハイを始めたころ何でも手に取って、

口に入れては確かめている時期がありました。

口に入れて確認、、これは今でもやっていますが、

一歳半の今は、もう少し複雑なことに興味が出てきたようです。

僕は車での移動中、スマホから車のステレオにコードをつないで、

音声教材などを聞いていることが多いです。

最近、チャイルドシートでそれを見ていた息子は、

接続用のコードをイヤホンジャックに差し込むことにはまっています。

差し込む、抜く、差し込む、抜く、、

今朝も、これを何度も繰り返していました。

時々舐めながらやっているので、、壊れちゃうかもしれません(笑)

車のキーや家の鍵も、同じようにカギを差したり抜いたり。

治療院に遊びに来ると、

そこいらじゅうからいろいろなものを取り出し、

散らかし、壊してしまいます。

仕事場なのでとても困るのですが、、

そういった冒険、探検は、どうしてもやりたくなってしまうのですね。

このようないたずら、親の都合からすると困ります。

でも、、何度止められても、ダメと言われても、引きはがされても、

やりたいことをやる

飽きるまでやる

繰り返しやる

これって、すごいことです。

こうやっていろんなことを覚えていくことは間違いないでしょうし、

大人になってもそうであったなら、大抵のことは出来てしまうでしょう。

そんな意欲的な息子を見ていると、とても頼もしく感じます。

いたずらっ子の大人

さっきも戸棚から妻の大切なサツマイモを取り出して遊んでいました。

イモが傷んでしまうので妻はとても嫌がるのですが、

何度止められても、隙を見てイモを取り出します。

冷蔵庫の中身、戸棚の中身も、同じようにあさります。

妻は当然、だめ!!やめて!!と言います。

それはしょうがないですね。放っておいたら廃墟になりそうですし。

でも、このようないたずら欲求、あまり抑え込まないほうがいいかもしれません。

自発的な意欲って、大人になるとだんだん失われてくると思います。

大人になったら、、どころか、小学生でも無気力な感じの子がいますね。

いたずら盛りの子供のような意欲をもったまま大人になり、

いたずらをするように、やりたいことをしつこくやっていく。

最低限のルールや常識、基礎的な知識や能力さえ身についていれば、

そういう『いたずらっ子の大人』は、社会的にとても強そうです。

実際、世の中で活躍している人たちって、こういういたずらっ子たちなんじゃないかな?

いたずらと自主性

『子供の脳は肌にある』という本の中には、次のようなことが書かれています。

教育学者の汐見稔幸は、自主性が高く、何でも自分から進んでやる四、五歳の子供どもについて調べた。

幼稚園や保育園で教師や保育士に、四、五歳児クラスで自主性の豊かな子供をピックアップしてもらい、その子供たちが赤ん坊の時の生育記録を持ってきてもらった。

調べてみると、自主性の高い子供たちは、一歳児の頃にかなりおおらかにいたずら行動を許容してもらっていた、という共通点があったという。

赤ん坊というのは立って自由に歩けるようになると、今まで見ていた親の行動の中で、自分も同じようにやりたいなと思っていたことに、どんどんチャレンジするようになる。

一見すると単なるいたずらをしているようにしか見えない行為でも、子供の側からすれば、今までできなかったことができるのが嬉しくて、それを自分で何度も確かめているのである。

自発的な行動を頭ごなしに否定されると、

子供は、自分の『やりたい!』という感情を、

どうやって処理したらいいかわからなくなってしまうんですね。

いたずら行為を我慢させると『我慢強い子』に育つのではなく、

自発的な行動や、前向きな行動ができない人間に育つ可能性がある。

成長過程で自然と湧き出てくる自発的な欲求や、

自分は出来るんだという『有能感』を満たせなくなることで、

自分の欲求をうまく処理したり、認識できなくなってしまう。

子供への対応によっては、そんな可能性があるようです。

そう考えると、幼いうちはできるだけ許容範囲を大きく取ってあげたほうがよさそう。

部屋を汚したり、ひっくり返したり、壊したり、、自由にさせてやる。

本当に大事なものや危険なこと以外は、

なるべくおおらかに、いたずらさせてあげたい。

妻には苦労をかけますが、、そんな風に考えています。

参考文献

「子供の『脳』は肌にある」 山口 創 著 光文社新書