たべるちから②

sute-ki

長期的にはどうなの?

前回の記事で、 加工食品ばっかり、 オカシばっかり、 炭水化物ばっかり、

そんな食生活をしていた人が『粗食や』『菜食』に目覚めたら元気になるかもって書きました。

実際に体調不良が治ったという話を患者さんからも聞いています。

でも、粗食や菜食を長期的に続けたらどうでしょうか?

健康を維持できるでしょうか?

僕は、普通に栄養が不足して、欠乏症になってくると考えています。

考えているだけじゃなくて、そういう人に度々出会います。

話を聞くと「以前食事を変えて体調良くなったから続けてる、、」という人がほとんど。

でも、このような人の多くに共通する症状が出ていました。

粗食、菜食者に共通の症状

僕自身の経験でもありますが、長期的に粗食・菜食を続けると次のような症状が出てくることが多いです。

冷え症

活力の低下

慢性疲労

頭痛

肩こり

腰痛

慢性的な痛み

アトピーや皮膚のトラブル

花粉症

胃腸虚弱

筋肉や関節が弱る

粗食・菜食者は、皮膚にハリやツヤが無く元気がのない人が多いです。

一言でいうと、やつれたかんじですね。

老化が促進されると言ってもいいかもしれません。

女性では、月経が止まっている人も数人いました。

極端な栄養不足では、身体を守るために月経を止めます。

極端な菜食や生食を行うナチュラルハイジーンをすすめる本には、その食事法を行っていると生理痛と生理の出血がなくなると書いてありますが、、単に生理が止まるだけでしょう。

月経による経血の排泄で、生命に必須の鉄やタンパク質を失います。

ある意味当然ですが、極端な低栄養状態では生殖よりも個体を生存を優先させるんですね。

少食だと長生きするという研究がありますが、その研究で長生きしたネズミは、、生殖能力を失っていたようです。

また、粗食菜食者には精神的に不安定なケースが多いと感じています。

一見元気な人もいますが、変にテンションが高くて不安定な印象がある。

もちろん全員じゃないですが、メンタルの安定性を欠いている人が多いのが気になりました。

病的じゃなくても神経質で過敏で、弱い感じ。

経験上、だいたい5年から10年以上粗食や菜食を続けている人に、このような兆候がはっきりと現れると感じています。

菜食で元気な人は?

もちろん、鍼灸院に来るのは体調が悪いから。

世の中には粗食や菜食で元気な人もいると思います。

ただ、話には聞く『菜食で元気なヒト』に僕ははまだ会ったことがありません。

自称元気な人はいます。

本人が困っていないケースです。

でも、見たらやつれた感じや弱った感じが皮膚や姿勢に出てる。

だから動物性食品は十分に食べたほうがいいと、僕は思います。

食べることができない状態

このように粗食や菜食でやつれた人が、今まで足りなかった動物性の食品を十分食べたら元気になりそうな気がします。

そのような人は食材などにもこだわって、自然な食事をしてきたわけですし。

でも、実際には『食べられなくなっている』ケースが多いです。

栄養欠乏は長期化すると、消化機能も弱くなります。

わかりやすいのは、たとえば胃。

胃酸や消化酵素がちゃんと出ないと、お肉のタンパク質を消化できません。

お肉食べてないと、胃酸や消化酵素が十分に出なくなります。

だから粗食や菜食続けていると、だんだんお肉が苦手になってくる。

一度こうなってしまうと回復には時間がかかります。

栄養が足りないけれど、せっかく食べた物を消化吸収できないから。

時間をかけてじっくりやれば回復すると思いますが、場合によっては我流ではなく専門家の助けが必要かもしれません。

食べられるうちは治る!!

ある鍼灸の先生に『食べられるうちは治るけど、食べられなくなったら無理だよ』って教わりました。

これは、食事がのどを通らなくなった人を鍼灸で治すのは無理だという意味です。

逆に、食べる力があるうちは回復力もあると考えています。

大極治療で有名な澤田健先生も『ご飯がいけているうちは大丈夫』と言ってたようです。

このように『食べる力』は『生きる力』とイコールだと言える。

だから、食べる力が落ちないような生活をすることが望ましいのです。

そのための基本として、肉・卵・魚・チーズなどの動物性食品を日常的にしっかり食べることが大切だと考えています。