へそを温めて胃腸を活性化する方法 

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メールでの健康相談

先日、遠方で来院できない方からの健康相談を受けました。

『虚弱体質を改善したいがどうすればいいか』という内容でしたが、食事内容の改善を中心にいろいろとアドバイスさせていただきました。

その方は、良かれと思って長年粗食を続けて来ましたが、どうにも体調が悪い。

たまたま僕のブログを見つけて、思い当たることがあったようです。

それで、ご連絡いただいたのでした。

このようなご相談の場合、病気の診断や治療については応じることができません。

僕は医師ではありませんし、医師であっても、直接会わずに病気の診断や治療をすることは法律で禁じられています。

そもそも僕は鍼灸師ですから、出来る医療行為は鍼灸だけ。

電話やメールでは鍼灸できませんので、治療を望まれる方はご来院いただく必要があります。

ですからこのような場合「健康増進」目的で、ごく一般的な食事や生活にに関するアドバイスをさせていただいています。

(※現在メールや電話での健康相談はすべてお断りしています)

自分でできる手当て法

さて、その方とのやり取りの中に、メールでは難しい課題がありました。

「自分でできる手当て法を教えてください」というものです。

食事のアドバイスだけでなく、鍼灸師ならではのなにか方法があると思われたのでしょうね。

なくはないですが、文面で伝えるのはなかなか難しい。

ご来院いただければ可能ですが、その方は遠方で難しいようです。

メールじゃどうにもお教えできませんとお答えしたのですが、あとで考えてみると、ありました、ありました、簡単なやつが。

今日はその方へのメッセージも兼ねて、胃腸を強くするカンタン温灸をご紹介します。

へそ灸

お灸の一種で「臍(さい)の塩灸」とか「へそ灸」などと呼ばれている方法があります。

方法っていうか、ま、へそをお灸であっためるんですよ。

へそにはツボとしての名前があって「神闕(しんけつ)」と呼ばれます。

ここは鍼をしてはいけないツボですが、胃腸を整える大切ポイント。

痩せ形で胃腸虚弱の人の多くは、へそやその周りが硬くなったり、力なくヘコヘコしていたりします。

これは東洋医学で「虚」とよばれる機能の低下した状態。

つまりお腹に力がない、胃腸の機能が低下しているような状態です。

このような人の神闕、つまり「へそ」をお灸であたためると、胃腸の働きが高まります。

温めることは物理的にエネルギーを与えることでもあります。

熱エネルギーですね。

エネルギーをもらった細胞は活性化するのでしょう。

血流がよくなり、お腹の硬さが和らぎ、動きの悪くなっていた腸が活発に働き始めます。

そうすると例えば、消化不良や慢性的な便秘の改善効果が期待できます。

へそを温めて小腸を活性化

ちなみに、へその辺りは小腸のあるところ。

小腸は食べ物の消化吸収に中心的な役割を果たすと同時に、全身の約7割の免疫細胞が集まっている場所でもあるんです。

へそを温めるだけなら安全性も高いですし、だれでもご家庭でできますよね。

お腹に冷えを感じる

へその辺りを押すと硬くて拍動を感じる

慢性的な便秘

冷えると下痢をする

ふだんからあまり食べられない

食欲にムラがる

このような人は試してみる価値あり。

お灸の使い方がわかる人だったら、棒灸などでへそをシッカリ温めるといいんです。

(※胃腸に炎症のある人はやらないでください)

でも、ほとんどの人はお灸の火を使うのが怖いんですよね。

そのような場合、身近にある次のようなものが使えます。

ペットボトル

コンニャク

ゆたんぽ

この中で、たぶんペットボトルが一番手軽です。

ペットボトル温灸

ホットドリンクに使われているペットボトルにお湯を入れて、15~30分くらいおへそに当てておくだけ。

温度は、火傷しない程度に加減して下さいね。

低温でも長時間当て続けると低温やけどするので要注意です。

ま、、湯たんぽの使い方と同じです。

市販のお茶などが入っている200mlのボトルなら、先に水を100ml、そのあとから沸騰したお湯を100ml入れると、お湯の温度は、だいたい80度くらいになります。

缶製のボトルにもう少し熱いお湯を入れて、乾いたタオルでくるんで使うのもおすすめ。

冷えずに長持ちするので便利。

これ、結構気持ちいいですよ。

他に、コンニャクや塩の使い方も紹介しようかと思いましたが、失敗すると火傷して悲惨なことになりそうなので、やめときます。(グーグルで検索すると方法は出てくると思います)

柔らかいタイプの湯たんぽを持っている人は、それを使ってもいいですね。

とにかく、へそを狙ってシッカリ温めること。

あたためる時間は30分程度を目安にして下さい。

ただ、日常的にカイロなどを貼って漫然と温め続けることはあまりお勧めしません。

かばいすぎると身体がなまけちゃいますからね。

温めるだけじゃ治らない

当然ですが胃腸が虚弱な人でも、お肉などをちゃんと食べる必要があります。

でも、そもそも消化力が弱いのでたくさんは食べれなかったりします。

鍼灸院の患者さんには鍼灸の施術でそれをサポートをしていますが、ご自分でこのような方法を使ってもいいと思う。

ただし誤解しないでほしいのは、今までの生活の中で胃腸虚弱になっているのなら『温めただけ』で体質は変わらないと言うこと。

いくら温めても、冷えも虚弱も治りません。

温めれば全部治る!!的な本も出ていますが、一時的な改善は見込めても長期的にあまり変わらないでしょう。

だから栄養あるものをしっかり食べる、砂糖などの余計なものをやめる、運動して筋肉を使うなど、食事や生活の改善が必要なんです。

でも、体質改善を「サポートする」目的であれば、温めるという単純な方法がいろんな場面で役に立ちます。

冷え症で胃腸虚弱な人は試しに「へそ」を温めてみるといいでしょう。

それが自分に合っている場合、気持ちよく感じると思います。

一回やニ回では変わらないので、体質改善目的なら毎日一度は行うことをお勧めします。

 

ちなみにペットボトルを使った養生法「ペットボトル温灸」は、

鍼灸師の若林理沙先生が提唱している方法です。

ご著書の「安心のペットボトル温灸」には、安全で手軽なセルフケアの方法として症状に合わせた活用法が紹介されているのでおすすめです。