むくみとタンパク質不足~糖質制限で足の浮腫みが解消した話~

asinomukumi

むくみとタンパク質不足

タンパク質不足だと身体が浮腫みやすくなります。

血液中に含まれる「アルブミン」というタンパク質は、

身体の水分調整に重要な働きをしています。

アルブミンが少なくなると血液中に水分を保持できなくなり、

血管の外に水分が浸み出してしまう。

血管の外に漏れ出た水分が顔や足などに滞留すると、

浮腫み(むくみ)と呼ばれる状態になります。

難民のお腹ポッコリ

わかりやすい例は、難民の子どもに見られるポッコリと膨らんだお腹。

飢餓状態では「腹水」が溜まり、お腹ポッコリになりますが、

これは腸など腹部の血管から水分が漏れ出して、腹腔にたまっている状態です。

腹水は、血液中のアルブミンが極端に少なくなって起こる症状、

つまり栄養不足によって起こります。

極端なタンパク質不足が続くと、血液中のアルブミン濃度が低下してしまい、

腹水、胸水、全身のむくみなどを生じることがあります。

アルブミンと血液の浸透圧

アルブミンとは、血液に溶け込んでいるタンパク質の一種です。

血清(血液の液体成分)に含まれるタンパク質の約7割がアルブミンで、

血液の浸透圧の調整に重要な働きをしています。

浸透圧とは、濃度の低い溶液が、濃度の高い溶液へ移動する水圧のこと。

溶液とは、水に何かが溶け込んでいる液体のことです。

血液中のアルブミンの濃度は、血液の水分保持に関係しています。

血液中にアルブミンが少なくなると、

水分が血管の外に漏れ出してしまいます。

浮腫み(むくみ)は、血管の外に水分が漏れ出し、滞っている状態。

タンパク質が不足すると、血液中のアルブミンも不足しますから、

血液中に水分を保持できなくなり、浮腫みの原因になります。

痩せてるのに足首が太かった

僕は子供の頃から痩せ形の体形ですが、

なぜか足首だけは妙に太かったんです。

それに気が付いたのは高校生の頃、

そのころ部活でバレーボールをやっていました。

強い選手の足首はシュッとしていて、

アキレス腱が引き締まっていたのに、

僕の足首は、なんとなくキレのない、ぼわっとした感じだった。

「なんかかっこわるいなー」と、気にしていた記憶があります。

今思うと、あれはむくみでした。

ここだけの話ですが、

妻の足は細い方じゃなくて、

世間一般でいうところの大根足でした。

妻とは鍼灸学校の同級生ですが、

実習中に他の同級生から「足太いね」と言われたことを今でも根に持っています(笑)

確かに、ちょっと太めだったかもしれません。

でも今は、わざわざお見せするほどじゃありませんが、

シュッとして、かっこよくなった。

むくみが解消して、ずいぶん細くなりました。

僕の足も、ふくらはぎのぼわっとした感じがなくなり、

足首にかけてシュッとした感じになりました。

これは、糖質制限をはじめてから起きた現象です。

ふくらはぎの下の方、アキレスけんの少し上の部分は、

浮腫みが現れやすいところです。

身体の一番下の方なので、余分な水分が貯まりやすい部分です。

だから浮腫むとたいてい、ここが太くなります。

靴下の跡がついたりするので、自覚しやすい部分でもあります。

糖質制限によるむくみ解消効果

足の浮腫みは、足の血管から水分が漏れ出し、

リンパ液などに回収されずに滞っています。

僕も妻も、数年前までふくらはぎがむくんでいましたが、

糖質制限を始めてから、いつの間にか消えてしまった。

糖質制限で浮腫みが解消したという話をよく聞きますが、

主な理由はタンパク質不足が解消されることによると思います。

糖質制限食では、ごはんやパンなどの炭水化物を控える代わりに、

肉、卵、魚、チーズなど、高タンパクな食材を積極的に食べます。

日常的に高タンパクな食材を食べれば、血液中のタンパク質濃度が上がる。

それは、血管内に水分を保持する力を強め、むくみ解消につながるでしょう。

糖質制限を始めると、1週間くらいで数キロ体重が減ることがあります。

これはおそらく、脂肪が燃焼されたからではなく、

むくみが解消されたことによる変化だと思います。

むくみは血管外に滞った水分によって生じます。

余分な水分がリンパ管などから回収され、血管内に戻り、

汗や尿を介した通常の水分調節の流れに乗れば、速やかに排泄される。

水は1リットルで1キロありますから、

最も短期間に体重減少につながる要素だと思います。

ミネラルと糖質と浮腫み

糖質を過剰に摂取すると循環障害を起こしやすいです。

血液や体液の循環が悪くなれば、むくみの原因になります。

血管から漏れ出た水分が回収されにくくなるからです。

糖質制限でむくみが解消する理由は、やはり糖質を減らすことにもありそうです。

また、糖質の過剰摂取は腎臓にダメージを与え、腎機能が低下します。

血液のろ過や水分調整を担当している腎臓が弱ってくると、

浮腫みも生じやすくなります。

腎機能低下による浮腫みは、糖尿病の人などに見られる症状です。

長期的に糖質の過剰摂取を続けていると腎機能に影響し、

身体が浮腫みやすくなるでしょう。

糖質制限は、そのような意味でも浮腫みを防いでくれると思います。

このほか身体の水分調節には、

カリウム、ナトリウム、マグネシウムなどのミネラルが影響しています。

ミネラル不足があると正常な水分保持ができなくなり、浮腫みの原因になります。

日頃から、ミネラル豊富な食材や良質の塩を使うことも大切な要素ですね。

糖質を控え、タンパク質を十分に摂り、ミネラル不足に気を付けるとこ。

ある程度健康な人の浮腫みは、このような日常の食事で解消することができるでしょう。