アレルギー3つのタイプ

kafunnsyou

アレルギー

アレルギーには、次のような3つのタイプがあります。

1、すぐに反応が出るもの

2、遅れて反応が出るもの

3、粘膜で反応が出るもの

前回、カゼインアレルギーなどの「遅発型フードアレルギー」について書きました。

カゼインアレルギー ~乳製品のアレルギーに注意~

アレルギーという言葉は一般的に使われています。

いろいろな物質に反応して、皮膚や粘膜に炎症が起こる困った症状として認識されている人が多いと思います。

実は、アレルギーには多くの種類があって、自己免疫疾患などもこれに含まれますが、

今日は日常の食生活と関係するアレルギーについて確認してみます。

抗原と抗体

体には病原菌や異物の侵入を防ぎ、侵入したものは排除する働きがあります。

それが「免疫」です。

アレルギーとは、本来毒性のないものに対して免疫が働いてしまう状態。

体が、毒性のない異物を「敵」と認識して、記憶し、過剰に反応してしまうんです。

その結果、炎症が起こり、自分の細胞や器官を壊してしまいます。

この時「敵」と認識されるものを「抗原」(こうげん)と呼びます。

例えばスギ花粉症では、スギの花粉が抗原になります。

体内に抗原(敵)が侵入すると、体はそれに対して「免疫グロブリン」を作ります。

免疫グロブリン(Ig アイジーと略される)は、免疫をつかさどるタンパク質です。

IgGとか、IgEとか、そういう表記を見たことあるかもしれませんが、

免疫グロブリンにはいくつものタイプがあって、G、E、Aなどの記号で分類されています。

また、免疫グロブリンは「抗体」(こうたい)とも呼ばれています。

体の中で作られた免疫グロブリン(抗体)は、

侵入してきた敵(抗原)と結びつき、敵を排除するために働きます。

これは、次に同じ敵が入ってきた時に侵入させないための免疫システムなんです。

即時型と遅発型

アレルギーには、症状がすぐに出るアレルギーと反応が遅いアレルギーがあります。

実は、アレルギーは全部同じではありません。

花粉症や蕎麦アレルギーでは、

花粉が飛ぶと鼻水が出る

蕎麦と食べると湿疹が出る

など、抗原となるものと接触してすぐにアレルギー反応が起こります。

これは「即時型」と呼ばれ、通常のアレルギー検査で見つけることができるアレルギーです。

しかし「遅発型」と呼ばれる、ある程度時間が経ってから症状が出るアレルギーもあります。

遅発型のアレルギーは症状がすぐに出ないので、本人でもその原因に気づいていないこともあります。

先日話題にしたグルテンアレルギーカゼインアレルギーは、遅発型アレルギーの一種です。

アレルギー3つのタイプ

アレルギーは免疫グロブリン(Ig)のタイプによって、大きく3種類に分けられます

それは、IgEIgAIgGの3つです。(他のタイプもありますが省略します)

すぐに症状が現れる IgE 

一般にアレルギーと聞いて思い浮かべるのはこのタイプでしょう。

IgEタイプは「即時型アレルギー」とも呼ばれ、すぐに症状が出ます。

原因となる物質を食べたり吸い込むとすぐに症状が現れるため、本人もアレルギーを自覚していることが多い。

花粉症、蕎麦アレルギー、エビやカニなどの甲殻類アレルギーなどの一般的な食物アレルギーは、このIgEタイプのアレルギーです。

IgEタイプのアレルギーで最も危険なのは、アナキラフィシーショックと呼ばれる反応です。

じんましんや皮膚が赤くなるといった症状がすぐに現れ、めまいや呼吸困難、血圧低下などが起こって、意識を失うこともある。

スズメバチの毒や蕎麦アレルギーで見られるこのような強い反応は、最悪の場合死にいたることもあるので注意が必要でしょう。

 時間が経ってから症状が出る IgG

IgGタイプのアレルギーは「遅発型アレルギー」とも呼ばれています。

グルテン関連の疾患等に見られるアレルギーで、抗原となる食べ物を食べてもアレルギー反応が出るのが数時間後、あるいは数日後と時間がかかる。

ある程度時間が経ってから症状が出てくるため、原因を自覚するのが難しいアレルギーです。

ですから、アレルギーがあると知らずに食べ続けて症状が悪化してしまうこともあります。

しかも、IgGアレルギーの症状はこうと決まったものではなく、いろいろな症状が現れる。

特定の食品を食べて、しばらくたってから眠くなる、だるくなる、頭痛がすると言ったことも起こります。

他に、落ち着きがなくなる、イライラする、落ち込む、攻撃的になるなど精神的な症状が出ることもあるため、発達障害や心療内科的な疾患と間違われることもあるようです。

アレルギーであることに気づきにくいため「隠れアレルギー」などとも呼ばれています。

IgGアレルギーの有無は専門の医療機関を受診し、血液検査で調べることができますが、家庭で出来るチェック方法もあります。

それは特定の食品を「2週間抜いてみる」という方法です。

IgG抗体の半減期は20~24日と言われています。

つまり、一定期間アレルゲンとなる食品を摂らないことで改善される可能性が高いんです。

実際にはIgEタイプとIgGタイプ両方のアレルギーを持っている人も少なくないようです。

IgEは「食べるとわかる」アレルギー

IgGは「抜くとわかる」アレルギー

このように言うこともできます。

粘膜と関係している IgA

3つ目はIgAアレルギーです。

IgA抗体は、粘膜に広く存在しています。

IgEとIgG抗体は血液中で働く抗体ですが、IgAは腸粘や目や鼻などの「粘膜」で働いています。

粘膜は身体の表面にあって、外部からの異物の侵入を防いでいるバリアです。

侵入してきた異物は粘膜から分泌される粘液で包み込み、排泄されます。

そのわかりやすい例は、咳や痰、鼻水、下痢などですね。

粘膜が健康な状態であれば、体内に異物が入ってくることはそうそうありません。

しかし粘膜が弱ってくると、抗原となる異物が血液中に侵入しやすくなってしまう。

そのため、特定の食品にIgA抗体がある場合は腸管やその他の粘膜が弱くなっていることを疑います。

腸とアレルギー

腸とアレルギーは深いかかわりがあり、アレルギーの改善には「腸を強くする」ことが大切です。

完全に消化・分解された栄養素はアレルギーの原因になりにくいのですが、消化力が弱いと食べ物を微小な栄養素にまで分解できません。

しかも腸粘膜に炎症などの問題があると未消化のタンパク質などが血液に入ってきてしまい、アレルギーの原因になります。

僕は、砂糖や糖質の過剰摂取がアレルギーの一因になると考えています。

その理由の一つは、糖質の過剰摂取によって腸内細菌が乱れ、腸粘膜に炎症が起きてしまうから。

食物アレルギーに限らず、花粉症やぜんそくなどのアレルギー症状が出ている人は腸が弱いことが多いです。

そのような場合は、やはり食生活の見直しが必要だと言えるでしょう。

参考文献

「2週間で身体が変わるグルテンフリー健康法」 溝口 徹 著 (青春出版社)