ガンについて思うこと

yotuba

壮絶なガン治療

以前、壮絶なガン闘病のケアをしたことがあります。

でも、僕が治療した患者さんはガンになったご本人ではなく、お母さんでした。

娘さんが子供を産んだ後すぐにガンになり、大学病院で闘病生活を始めた。

予後が悪くて、どんど悪化し、一日中延々と痛みを訴える。

お母さんは看病の心労と肉体的な疲労と少しでも楽にするために、時々僕の鍼灸院に来ていました。

現在の標準的ながん治療は、手術、抗がん剤、放射線治療です。

ガン治療によるダメージ

ガンが強い痛みや苦しみを生じる理由は、病気のためというより、この治療によるものが多い。

抗がん剤は、ガンが一時小さくなっても、自分自身の細胞も傷つけてしまうので、体力をものすごく消耗します。

ガンを小さくするために、自分の身体を一緒に痛めつけるのでしょう。

鍼灸院には抗がん剤治療を受けている患者さんが時々来院しますが、抗がん剤を使った後の身体は、顔色や皮膚、爪の色、髪の毛の状態など、深いダメージが身体の至る所に現れている。

血色が悪く全身的に青ざめる、髪の毛が抜けてしまう、皮膚がガサガサになる、爪が真っ黒になる、、そんな身体の変化です。

身体所見からは、寿命を縮めているように見える。

放射線治療も、病巣だけでなくその周囲の組織も被ばくしてしまいますから、身体へのダメージは大きいと思います。

僕の患者さんの娘さんは、結局、幼いお子さんを残して亡くなりましたが、さぞかし心残りだったと思う。

このような患者さんと接すると、自分があまりにも無力で、治療家などやめようか、、と思う。

でも辛いのは患者さんですから、鍼灸師としてできるだけのことをするしかありません。

父の死で見たもの

僕の父もガンで死にましたが、手術、抗がん剤、放射線治療、標準治療のすべてを受けました。

僕は病院に通ってその一部始終を見ていましたが、本当にひどかった。

ごく普通に生活していた人が、繰り返しの手術、抗がん剤、放射線、モルヒネで、一年かけてボロボロになっていく。

後半はモルヒネの作用で、痴ほう状態になりました。

もちろん治療で治る人もいるわけですから、ガン治療そのものをぜんぶ否定するわけじゃありません。

でも、がん治療は、手術が上手く行ったケース以外では、予後があまり良くないことが多いようです。

なってから治すのは大変

時々心配性の患者さんから、

「先生、ガンになったらどうしたらいいですか?鍼灸で治りますか?」

なんて聞かれることがあります。

僕はそういう時、

「なってから治そうと思っても大変です。だから予防が大切なんですよ」

と答えています。

実際に、そうだと思うから。

その予防に、日々の食事は大きく関係すると思っています。

砂糖漬け、糖質漬けの栄養失調では、身体に酸素が回らず、ガンが大きくなりやすい体内環境を作ってしまうでしょう。

動物性食品に含まれる鉄やタンパク質や脂質を十分に摂って、有酸素代謝を活発にすることでこれを防ぐことができます。

ガンの原因は「発ガン要因」と「育ガン要因」に分けられます。

発がん要因は放射線や発ガン物質の摂取、あるいは、体内で活性酸素が大量に発生するよような状態があると言われています。

でも、ほとんどのガンはは大きくなって組織を圧迫するから問題が出るのであって、小さいままなら問題ありません。

放射線などによって発ガンしても、大きく育たなければよい。

糖質制限的な食事で作られる体内環境は、育ガン要因を減らしてくれると思います。

鍼灸臨床から見たガン治療の予後

がん治療に関して鍼灸臨床から見みえる範囲で思うのは、腹腔鏡手術など、外科手術の技術の進歩によって身体に負担をかけずに病巣を取り除くことができるようになったこと。

これは凄いですね。

お腹に数か所小さい傷跡があるだけで、病巣を取り除いた経験のある患者さんも少なくありませんでした。

抗がん剤や放射線治療を受けず、手術だけでガンに対処した患者さんの予後は、僕が知る限りでも結構良い。

少し前までばっさり切開してしていたのでしょうから、医学の進歩は凄いと感じています。

最近、ケトン食とビタミンCの点滴でガンを治そうとい動きが、医師の間で起こっていますね。

ガンは嫌気性状態(無酸素状態)でブドウ糖をエネルギー源として成長する腫瘍なので、ケトン食で有酸素代謝を活性化することが有効なのでしょう。

ケトン食とは、脂質代謝を活性化させる食事のこと。

糖質を断ち脂質をたくさん摂る食事療法で、従来小児てんかんの治療に使われてきました。

これが、ガンにも有効だということが分かってきたようです。

取り組んでいる医師の報告では、有効性は高いようですが、このような治療が一般化するにはまだ時間がかかるかもしれません。

治療法が確立し、効果が実証されて、一般的なガン治療に取り入れられれば副作用の強い治療に苦しむ人も少なくなるんじゃないかと思います。

軽度の胃がんから過剰な治療によって苦しみ、死期を早めた僕の父。

幼い子供を残して無くなった、ある患者さん娘さん。

そういった人の苦しみが、過去の時代のものになるといい。

有酸素代謝は酸素が関係していますから、呼吸や血流の改善も重要だと思います。

 

もしかすると鍼灸師も、呼吸筋の拘縮を取り除いて深い呼吸をできるようにしたり、鍼灸で全身の血液循環を改善するなどの方面で、ガン治療の役に立てるかもしれません。