グルコーススパイク

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グルコーススパイクとは

食事で糖質をたくさん食べると、血糖値の急上昇が起こります。

前回の記事、糖質のリスクと糖質制限食でも、

食後に血糖値が急上昇すると血管が傷いてしまう、と書きました。

この食後血糖値の急上昇は、グルコーススパイクと呼ばれています。

グルコーススパイクとは、空腹時血糖値と食後高血糖値の差が大きい状態です。

例えば空腹時に90mg/dlだった血糖値が、

食後1時間で200mg/dlになるような現象を言います。

この差が大きいほど血管がダメージを受けるので、

できるだけグルコーススパイクを起こさないことが望ましいんです。

 グルコーススパイクのリスク

グルコーススパイクには、次のようなリスクがあります。

血管の損傷

動脈硬化

心筋梗塞や脳梗塞

肥満やメタボリックシンドローム

膵臓や副腎、甲状腺など血糖調整ホルモンの分泌器官の疲労

自律神経失調

などなど、、グルコーススパイクによる悪影響の結果、

慢性的な体調不良や生活習慣病のリスクが高まると考えられています。

食後血糖値は140mg/dlを超えると血管損傷のリスクがあり、

180mg/dl以上では、確実に血管を損傷する言われています。

糖質をたくさん食べると身体は血管の損傷を防ごうとして、

インスリンを大量に追加分泌します。(基礎分泌の数倍~30倍)

その結果急激に血糖値が下がり、適正値よりも下がりすぎてしまう。

下がりすぎた血糖値を再び上げるため、血糖上昇ホルモンを浪費します。

このようにして血糖値の乱高下を引き起こしてしまう。

これは身体にとって大きな負担になります。

 糖尿病とグルコーススパイク

糖尿病の人では、このグルコーススパイクが非常に大きくなります。

糖尿病の人が糖質を大量に摂取すると血糖値が急激に上昇しますが、

上昇が急激であるほど血管を傷つき、それが合併症を引き起こす原因になっています。

このため糖尿病治療では、グルコーススパイクをいかに防ぐかが治療上もっとも重要です。

しかし糖尿病がない人でも砂糖や精製された炭水化物を食べれば、

糖尿病の人よりは小さいですがグルコーススパイクを生じます。

その結果、全身の血管がダメージを受けてしまうでしょう。

持続的な高血糖よりもリスクが高い

食後血糖値は多くの場合、食後1時間でピークを示します。

耐糖能には個人差がありますが、

一人前の糖質摂取で30~60mgくらい血糖値が上昇することが多いようです。

食事での糖質の摂取量が多いほど、この数値は大きくなります。

空腹時と食後1時間の血糖値の差が大きいほどグルコーススパイクは大きくなり、

血管の傷害がより進むと考えられています。

また、グルコーススパイクのある状態は、

「慢性的な高血糖」の状態よりもリスクが高いとされています。

これは急激な血糖上昇により活性酸素が発生するためで、

活性酸素によって血管内皮に酸化ストレスを与えてしまうから。

その結果、血管に炎症が起こってしまうと考えられています。

参考文献

「糖質制限食パーフェクトガイド」江部康二 著 (東洋経済新報社)