高濃度ゼラチンゼリー
今朝、仕事に行く前に紅茶ゼリーを仕込みました。
まず、ゼラチンを 3倍程度の量の水に浸してふやかします。
ゼラチンをふやかしている間、お湯を沸かして紅茶の茶葉を入れ、蒸らします。
ふやかしたゼラチンをボウルに入れて、熱い紅茶を少しづつ注ぎながらゆっくりかき混ぜ、ゼラチンをなじませました。
それを小さなガラス容器に移し替え、しばらく放置して冷まします。
だいたい冷めたら冷蔵庫に入れて、そのまま数時間放置で紅茶ゼリーの出来上がり。

我が家ではタンパク質をたくさん摂るために、ゼラチンの量は通常の倍くらい入れてます。
ちょっと固いゼリーができますが、それはそれで美味しい。
最近この、紅茶ゼリーにハマっています。
香りの良い紅茶を使うと、生クリームや甘味料を使わなくても、さっぱりしたデザートとして美味しくいただけます。
お盆を過ぎて、地域によっては少し涼しくなってきたでしょうか。
僕が住んでいる神奈川も、すこし秋の気配ですが、、まだまだ暑い日が続いています。
夏の疲れがたまって、体調が落ちている人もいるでしょう。
もうしばらく、夏バテや熱中症に注意が必要な時期が続きますね。
熱中症を予防する栄養素
熱中症予防には、水分補給やミネラル補給が大切だと言われます。
それは間違いありませんが、タンパク質も非常に重要だということは意外と知られていません。
夏場に食欲が落ち、そうめんなどのさっぱりしたものばかり食べていると、血中タンパクが不足して「保水力」が低下します。
血液中に水分を保持する能力には、血液中の「アルブミン」というタンパク質が関わっています。
浮腫みとタンパク質不足という記事でも説明しましたが、タンパク不足では血液中の水分が血管外に漏れ出てしまい、むくみを生じます。
それはつまり、身体が水不足に陥るということ。
血管外、細胞外の余計なところに水分が溜まってしまう状態は、同時に、血液や細胞内液の水不足でもあるんです。
だから、、むくんでいる人は水不足になっていて、脱水を起こしやすい。
このような状態の人は、大量の発汗などで熱中症や脱水になりやすいのです。
ですから、日頃の十分なタンパク質摂取は熱中症や脱水対策としても重要です。
また、慢性的なタンパク不足では冷え症や低体温になりがち。
冷え症や低体温の人は、汗を上手くかけなくなっていることが多いんです。
夏場、体内にこもった熱を汗でうまく発散できなくなっていると、夏バテや熱中症になりやすくなります。
このようにいくつかの意味で、タンパク不足は危ないんです。
タンパク質以外では、エネルギー代謝に必要な栄養素、鉄、亜鉛、マグネシウム、ビタミンB群不足も夏バテの要因になります。
うちの患者さんでも、貧血や鉄不足傾向の人は、たいていバテていますが、同時にタンパク質も足りてない人がほとんど。
栄養不足だと新陳代謝が低下し、発汗しづらくなり、熱がこもりやすくなる。
汗をかいたらかいたで水分が不足し、体力を消耗して元気がなくなってしまうんです。
ですからこの季節、効率よくタンパク質を摂ることは大切なこと。
良質なタンパク質食材は、やはりお肉や卵などの動物性食品ですが、夏場はどうしても食欲が落ちます。
肉や卵などは食べたくない、、という人も多いはず。
そこでおすすめなのが、、ゼラチンです。
ゼラチンは良質なタンパク源
ゼラチンは、動物の骨や皮などから抽出したコラーゲンが原料で、約9割がタンパク質です。
プロテインパウダーでも同じくらいのタンパク質含有量ですから、かなりの高タンパク食品だと言えます。
値段も安く、保存が利き、消化吸収もしやすいゼラチンは、タンパク質不足の解消アイテムとして役立つと思います。
我が家では最近、ゼラチンを増量した堅めのゼリーをよく食べていますが、これは暑い夏でも抵抗なく食べられますね。
冷蔵庫にたくさん作り置きして食後のデザートやおやつ、簡単な朝食として頻繁に食べています。
1歳9か月の息子もお気に入りで、自分で冷蔵庫から取り出して食べてしまうほど。
もちろん、砂糖などの甘味料は一切使っていません。
はじめは妻がコーヒーゼリーに生クリームをかけて食べていましたが、息子が欲しがるので、ノンカフェインコーヒーや香りのよい紅茶で作るようになりました。
コーヒーだと生クリームの甘みが欲しくなりますが、紅茶はあんがい、そのままでもイケます。
もちろん生クリーム使ってもいいんですけど、、乳糖が気になりますね。
特に牛乳を飲むとお腹ゴロゴロするような人は、摂り過ぎに注意が必要です。
フレーバーディーやハーブティーを使ってゼリーを作れば、夏のおやつには最適だと思いました。
ミントの葉っぱや、新鮮な果物をちょっと添えてもいいかもしれません。
消化吸収しやすいゼラチン
ゼラチンは、溶かして使うので胃酸や消化液となじみやすく、消化吸収しやすい高タンパク食材だと思います。
胃が弱くて肉などをたくさん食べることはできない人でも、無理なく食べられるでしょう。
ゼリーのほか、グミを作ったり、スープに溶かして飲むことで手軽にタンパク質を摂ることができる。
我が家では鶏の手羽元をゆでた後のスープに味付けをして、ゼラチンで固めて、にこごり的なものを作ったりもしています。
タンパク質は少量づつ頻回摂取したほうが、身体での利用効率が高まるようです。
作り置きして、ちょこちょこ食べるといいと思います。
市販のゼラチンのタンパク質含有量は 約9割で、残りは水分とミネラル。
肉や魚でも含まれるたんぱく質は20~30%程度ですから、かなり効率的にタンパク質を摂ることができますね。
ゼラチンの欠点は、構成する必須アミノ酸のうち「トリプトファン」が全く含まれていないこと。
でも、トリプトファンは他の肉や魚介類、乳製品や大豆、ナッツ類にも多く含まれていますから、それで補える。
ゼラチン単独て食べ続ける人はあまりいないと思いますし、、問題ないでしょう。
タンパク質は必須アミノ酸のバランスがが重要視されますが、非必須アミノ酸が必要ないわけじゃなく、むしろ必要量が多いから体内で合成する能力を持っているのでしょう。
食欲が落ちやすいこの季節、タンパク質の絶対量を確保するためにゼラチンの利用をお勧めします。
ゼラチンは、スーパーでもネットでも手軽に手に入ります。
うちで使ってるのはこれですが、多めにストックしておけば非常時のタンパク源としても活用できそうです。