タンパク質は血糖値を上げない?
昨日、仕事の合間に簡単な実験をしました。
以前から気になっていた「タンパク質で血糖値が上がるか?」を確かめようと思って。
基本的に、タンパク質で血糖値は上がらないと言われています。
でも、一度に大量(30g以上?)に摂ると糖新生を促進し、上がることもあるらしい。
糖質制限しても痩せない人がいますが、その原因は「タンパク質の過食」だと言われることもあります。
実際のところどうなのか?
試しに50gのプロテインと卵3個食べて、食後血糖値を計ってみました。
合わせて約70gのタンパク質です。
(※空腹時にプロテインだけ50gは違和感強すぎたので卵を追加した)
その結果、、
食べる前の血糖値、94mg/dl

40分後 113mg/dl

120分後 114mg/dl

このような結果になりました。
たいした上昇幅ではないものの、糖質ゼロなのに20mg/dlも上昇しています。
計測間隔が中途半端なのは、仕事の合間だったので、タイミングよく測れなかったため。
この推移だと60~90分あたりにもう少し高いピークがあったかもしれません。
いづれもう少し丁寧に測ってみたいです。
実験方法がアバウトですが「タンパク質大量摂取で血糖上昇」という結果になりました。
やはり血糖値はタンパク質でも上がるようですね。(正確には卵3個分の脂質20gも入ってますが)
糖質以外でも血糖値は上がる
そういえば今までも、糖質の少ない食事の後で多少の血糖上昇を確認したことがあります。
少量入っていた玉ねぎとか、ニンジンとか、そういうもののせいかと考えていたんですが、、そうではなさそう。
一度に大量のタンパク質が入ってくると、蓄えに回すため、糖新生が促進されるとも言われています。
そういえばバター20gでもほんの少し(5mg/dl程度)の血糖上昇を確認したこともあります。
胃に何か入ってくると、それだけで肝臓のグリコーゲンが分解されて血中に放出されるのかも。
正確な機序はわかりませんが、糖質以外でも血糖値は上がるし、上昇分は体脂肪として蓄えられる可能性もありそうです。
糖質制限界における従来の考えでは「脂質とタンパク質では太らない」「血糖値も上がらない」というのが基本でした。
確かに、糖質を控えて高タンパク・高脂質の食事に切り替えて面白いように痩せた、、という人も少なからずいます。
でも一方で、ストイックにやってもぜんぜん痩せない人がいる。
そのような人は単純に、タンパク質の食べすぎかもしれません。
糖質に限らず、一度に大量の栄養素が入ってくれば身体は蓄えに回そうとするのでしょう。
これはちっとも不思議じゃないことですし、むしろ合理的な反応だと思います。
また、基礎代謝が低すぎて蓄えた脂肪を燃焼できない人もいます。
基礎代謝はタンパク不足では上がりませんから、低タンパク食で痩せようとするのは間違い。
一時的に痩せてもリバウンドします。
でも、ダイエットが目的なら摂り過ぎにも注意が必要です。
常にお腹がいっぱいの状態は、糖質を摂らなくてもインスリンの追加分泌を生じ、脂肪燃焼が抑制されるようです。
ちなみに、肥満じゃないのに痩せようとしているひともけっこういますが、糖質制限で痩せるのは肥満と浮腫みの人。
脂質やタンパク質を十分に取っていれば適性な体脂肪や筋肉が維持されますから、適正体重以下にはなりにくいでしょう。
健康上はその方がいいんですけどね。