ビワの種がガンに効く!? アミグダリンの毒性

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ビワの種がガンに効く!? 

ビワの葉や種が健康にいいという話があります。

ビワの葉茶、ビワの葉エキス、種を粉末状にした健康食品などが売られていて、アミグダリンという成分が体にいいのだと書いてあります。

でも、アミグダリンを摂取すると体内でシアン化水素(青酸)が発生するため、非常に有毒です。

特に、アミグダリン含有量の多い種を食べたり、粉末にして飲むようなことはするべきではありません。

アミグダリンの毒性

アミグダリンは「青酸配糖体」という、糖と青酸が結合した物質です。

アンズ、ウメ、モモ、スモモ、アーモンド 、ビワなどの種子にに多く、未熟な果実の果肉や葉、樹皮にも微量含まれています。

植物が鳥や獣から種を守るため、青酸という毒素が含まれるのでしょう。

青酸は、人の体内に入ると呼吸困難や目まいなど深刻な影響を与えるので注意が必要です。

アミグダリンは70年代のアメリカでガンの特効薬として売られていたことがあります。

しかし、ガンに効果がないばかりか青酸中毒の危険があることが確かめられ、アメリカでは発売が禁止されました。

今でも「がんに効く」「痛みを和らげる」などという情報がありますが、ヒトにおける安全性・有効性について米国国立がん研究所 (NCI) は「アミグダリンはがんを改善する効果はなく、むしろ青酸中毒をおこす危険性がある」という結論を出しています。

また、アミグダリンをビタミンB17と呼び、人体に必須のビタミンだとする説もありましたが、否定されています。

ビワの葉療法

民間療法の一つに「ビワの葉療法」というのがあります。

ビワの葉を張り付けたり、その上からお灸で温めたりする療法です。

慢性的な痛みなど、様々な症状がこれで治ると言われていますが、ほんとでしょうか?

その効果の理由を説明するときも「アミグダリン」が出てきます。

アミグダリンは、糖と青酸の化合物です。

青酸には薬効があり、漢方薬の杏仁(杏子の種)、桃仁(桃の種)などはこの薬効を利用しており、例えば咳止めなどに使われています。

また、正常な皮膚に塗布すると、局所麻酔的な効果があり、かゆみ止めや痛み止めになります。

もちろんこのような使い方は、漢方医など専門家の指導のもとで行う必要があります。

以前、ビワの葉エキスを利用した治療器を見たことがあります。

これです → ユーフォリアQ

母校の鍼灸学校の校長が「これ凄く効くんだ!」といって授業で紹介していたのですが、この治療器の痛み止め効果は、青酸の効果だったのかもしれません。

アトピーや湿疹にびわの葉を煎じた汁を付けるとかゆみが治まるというのもアミグダリン(青酸)によるものなのかも。

もちろん生薬の効能を単一の成分だけで判断することができませんが、、こういうものを塗ったり飲んだりして何でもかんでも良くなると思うのは、安直な考えだと思います。

その辺に生えている植物を使った民間療法が自然な治療法で、自然治癒力を引き出す、、なんて思っている人がけっこういますが、対症療法にすぎません。

それに、普通食用にならない植物には、ワケがあることが多い。

アロエ、ドクダミ、、いろんな薬草を集めて飲むのが趣味の人もいますが、これらも毒性がありますから慎重にしてくださいね。

ビワの種を食べる

東城百合子氏の「自然療法」という本では、ビワ療法をしきりと勧めています。

自然派の人たちに大きな影響を与えている本ですから、ビワ療法の実践者も多いんじゃないか。

家庭で出来る自然療法 東城百合子

以下に、ビワ療法に関する部分を一部引用します。

ビワの煎じ汁療法

ビワの葉を煎じて飲むと胃腸によく、内臓その他の痛みによい。洗顔すると美しい素肌をつくります。冬など鼻が乾きますがこの汁を付けると治ります。ビワの葉は青酸毒があると心配しますが、揮発性ですから熱をかけると消えます。(※1)

ビワの葉湿布

ビワの葉の中の薬効成分はアミグダリンというビタミンB17になる成分です。これが体温とともに温められると浸透して、細胞の中まで入ってゆき、炎症やがん細胞も治してしまう力がある。腹痛・リウマチ・神経痛・腰痛・内臓の痛み一切によく効きます。傷、火傷でも、生葉を貼っておくと一晩で痛みをとるほどよく効くのには驚きます。(※2)

ビワの種を食べる

ビワの葉にはがん細胞を正常細胞に変えるアミグダリンが多量に含まれ、その効用は詳しく説明しましたが、ビワの種には歯の1,300倍ものアミグダリンがあります。ガンその他こりかたまった治りにくい病気の人なら、この種をそのままたべたらいいということで、骨髄ガンの患者で、もう助からないと言われた人が毎日朝晩一個づつ一日二個のビワの種を生のままガリガリかじってたべて、一か月でガンが消えてしまったという事実があります。(※3)

(※1自然療法P.63より引用  ※2自然療法P.64より引用  ※3自然療法 P.367より引用)

この本は「自然派」の人たちの間にかなり浸透していて、鍼灸師や漢方医にの中にも、著者の勧める治療法や健康法や考え方を取り入れている人がいます。

 

僕もビワの葉茶を飲んだことがありますが、あの味は瀉性のものですね。

瀉(しゃ)とは、身体から余計なものを出す働きや性質です。(反対語は補(ほ)で、補うこと)

ビワの葉茶は便秘に効くようですが、、つまり、飲むと下痢をするのでしょう。

健康維持の目的で、日常的に飲むものじゃないと思います。

もちろん、ビワの種なんて食べちゃダメですよ。

参考文献

「家庭でできる自然療法」東城百合子 著

参考にしたサイト

話題の食品成分の科学情報 アミグダリンについて(2016.7.24)