元気は内臓から
東洋医学では健康を内臓から考えます。
五臓六腑と呼ばれるの内臓に「精氣」と呼ばれる氣が宿っていて、
精氣が常に充実しているのが「元氣」な状態です。
内臓の精氣が足りなくなると、だんだん元氣がなくなり「病氣」になります。
病とは「内臓の精氣不足である」という考えが東洋医学の基本にあります。
つまり元氣とは、内臓の健康状態を反映しているものだといえるでしょう。
栄養素と元気
このうような東洋医学的な考え方は、
現代の生化学や栄養学とも一致しています。
つまり「精氣」を「栄養素」と言い換えれば、同じような意味に取れる。
栄養素が不足すれば内臓の機能がだんだんと落ちてきます。
その結果、基礎代謝が低下し、胃腸機能が低下し、
栄養状態はさらに悪化してしまうでしょう。
栄養不足が慢性化すると筋肉がやせ、体温が低下してきます。
すると血液循環が悪くなり、
全身の細胞に酸素や栄養素が十分に送られない状態になる。
もちろん、老廃物の回収や排泄も滞ってしまいます。
自律神経や脳の働きも不活発になるため、
精神的にも弱く不安定になってしまう。
そして、心身ともに「元気」がなくなってしまうのです。
砂糖なし育児と元気
内臓の精気不足や栄養不足を引き起こす大きな要因に、
「糖質の過剰摂取」があります。
糖質中心の食生活では必要な栄養素が不足し、内臓の機能が弱ってしまうのです。
糖質はエネルギー源として価値あるものですが、
そればかりでは体を作ることも維持することもできません。
摂りすぎれば、むしろ害をもたらす栄養素です。
( 糖質のリスクについて→ 糖質のリスクと糖質制限食 )
そして糖質を高度に精製した「砂糖」や「異性化糖」はその害が特に著しい。
このことはもちろん、成長期の子供にも当てはまります。
我が家では「砂糖なし育児」を実践していますが、
その理由は、発育段階にある子供たちの内臓を守りたいから。
砂糖や不要な薬剤などの害になるものを極力与えず、
良質な食事で栄養を十分に満たすこと。
それが「内臓の完全な発達」を引き出す重要な条件だと考えています。
生育期間に十分に発達した内臓は、子供たちの元気な一生を支えてくれることでしょう。
依存性が高く健康を害する砂糖や異性化糖などの甘味料、、
特に子供には「はじめから与えないこと」が大切だと思います。
でも、実際に『砂糖なし』で育児をしようとすればいろいろな問題に直面するようです。
大切だけどなかなか難しい『砂糖なし育児』をサポートする目的で絵本を作りました。
内容はリンク先の妻のブログで公開していますので、ご覧いただけると嬉しいです。