児童相談所に通報されてわかったこと

jisoukodomo

児童相談所に通報された

今月の初め、妻のブログが児童相談所に通報されました。

児童相談所に「一時保護」されると、何か月も、場合によっては何年も子供が帰ってこない。

そんな話を聞いていた妻は最悪の事態を想像してしまい、恐怖心から非常に不安定な精神状態になりました。

午後から児相の家庭訪問があった日のことです。

妻は午前中に行った歯医者で治療中にパニックを起こし、口の中をドリルで切りました。(4回も)

普段はそんなことありませんから、よほど不安が募っていたのだと思います。

僕はこのときはじめて、通報者に強い怒りを覚えました。

妻はこのように、半ばパニックになっていましたが、僕も楽観していたわけではありません。

他人事であれば「まぁ、いきなり保護はないだろう」と思える状況ではありましたが、そもそも誰がどんな言い方で通報したかもわかりませんし。

万が一の間違いであっても一時保護されれば、まだ幼い息子と引き離されてしまう可能性があります。

正直な、強い思いとして、それはたった一日であっても許されないこと。

もちろん、まともな児相職員であれば事情や状況を理解してくれるでしょう。

しかし、中には自然な育児に理解がない職員がいて、おむつなし育児などで一時保護されたケースもあるようです。(これはメッセージで寄せられた情報)

ワクチンを打たないとか、おむつを使わないとか、はだかんぼうで走り回っているとか、穀物を与えないとか、そういうことで児童相談所が絶対に動かないとは確信できませんでした。

僕は「多分大丈夫だけど、万が一を想定して対応しよう」と思い、すぐに児童相談所に顔が利く知人と連絡を取り、わざわざ所長に話を通してもらうことまでしました。

虐待してないんだったら保護されることはない、そう思う人も多いでしょう。

でも、この問題に関して虐待の事実があるかどうかは、決定的に重要なことじゃないかもしれません。

なぜなら、児童相談所は「虐待の疑い」で、子どもを保護するから。

保護に際しては警察や検察のような事実関係の詳細な捜査はしないようです。

厚生労働省の指針には調査についても書かれていますが、実際には事実関係を調べないまま、保護を続けているケースが少なからずあるようです。

悪質な虐待に対処できるようにと、疑いがあれば一時保護し、疑いが晴れなければ(虐待の事実を証明できなくても)保護を継続することができる。

そして、場合によっては面会を一切禁止することもできるという、大きな権限を与えられています。

仮に殺人の罪を犯して警察に逮捕されたとしても、親族と面会する権利は奪われません。

犯罪が疑わしくても証拠が挙がらなければ、基本的に無罪になります。

ところが児童相談所は、疑わしいというだけで子供を保護し、虐待を立証できなくても保護を続行できる。

例えは、子供に痣があるとか、火傷があるとか、切り傷があるとか、そういう状況はちょっと疑わしいですよね。

また、誰かから通報を受けて家庭訪問された時に、たまたま転んで大きな痣ができていれば虐待を疑われるかもしれません。

児童相談所のそういう性質を知っていたので、はやり怖いと思いました。

しかも、、今回訪問を受けた児童相談所は、最近裁判で負けています。

一度は落ち着いて訪問を受ければいいと思ったのですが、、裁判の事例を知って、また緊張が走りました。

児童相談所の家庭訪問

先に書いておきますが、児童相談所の家庭訪問はすでに何事もなく終わっています。

先日、2人の児相職員が我が家にやってきて1時間ほど話をしました。

担当者は2人とも、とても穏やかな方でした。

お話しした感じから、良心的な職業倫理を持ち、真面目に働いている方だという印象を受けました。

ネコもすぐになつき、わりと落ち着いた雰囲気の中で現在の状況をいろいろとお話ししました。

糖質制限の考えにのっとった食生活をしていること。

かかりつけの医師の意見を聞きながら、他の糖質制限をすすめる医師が書いた沢山の本を参考にしていること。

おむつなし育児の実際の様子。

子供の定期検診やワクチンの接種、それに対する考え方、、などなど。

児童相談所の職員は、健康面の問題を通報されても医学的な判断はできないので、実際に会って様子を確認するだけだと話していました。

医師でも保健師でもありませんから、それはそうですよね。

通報の内容

今回、児童相談所に通報された内容は「息子の栄養状態」「家庭の衛生状態」を問題視したものでした。

確かに世間一般とは違う食事の考え方であり、家の中でおむつをしない方針なども一般的な衛生観念からすると異常に映るかもしれません。

ただ、妻のブログは写真がなく全てイラストであり、日常を題材にしているとはいえ一部分を妻の視点で切り取っているだけ。

内容も主に、ほんわかとした育児日記です。

妻のイラスト日記

世の中にはいろんな考えがあるとしても、いちいち通報する人がいるとは思ってもみませんでした。

事実を確認もせず、何を証拠に??、意味が分かりません。

しかも、その通報を真に受けて、わざわざ児相職員が訪問してくるというのも意外でした。

でも児童相談所としては通報があった以上、家庭訪問をして現状を確認したいということ。

事情に詳しい知人に確認したところ、これは法令にのっとった行動だそうです。

訪問の記録は、公的機関として責任を果たしたという証拠にもなるでしょう。

も児童相談所にはもちろん「虐待を未然に防ぐ」という役割があるわけですから、その方針はまぁ理解できます。

オトモダチの反応

この件に関して、何度かブログやフェイスブックに投稿しました。

妻は、ほぼリアルフレンド限定でフェイスブックをやっていますが、そこでも不安に思っているという内容の投稿をしたそうです。

心配してくれる人、励ましてくれる人、ひどいこと(通報)をする人がいると怒る人、役立ちそうな情報を提供してくれる人が大勢いて、気持ちを有り難く感じました。

一方で、そんなの全く心配ない、児相は悪いところじゃない、というようなコメントもありました。(これもたぶん善意で)

確かに客観的に見て、今回の通報で虐待を疑われ「一時保護」される可能性は少なかったかもしれません。

明らかな虐待が行われ、繰り返し親に指導を行っても改善されない場合にだけ、子供の命を守るためにやむを得ず「一時保護」する、、というのが、一般的な児童相談所に対する認識だと思います。

そういう認識の人から見れば、ただ家庭訪問を受けるというだけでパニックになるのは過剰反応に見えるでしょうね。

でも正直に書くと、児相について軽く考えている人は児相の「闇」に関する知識がないのだろうと思います。

児童相談所の闇

どうも、児童相談所には闇の側面があるようです。

この件についての僕の記事がジャーナリスト釣部人裕氏のフェイスブックでシェアされていましたが、そこに次のようなコメントが付いていました。

児相の暗の面を知らない人の、偽正義が子どもとその家族をどん底に追い込むことがある。
通報するなら、せめて、児相の実態と虐待の確信くらい持ってからにするのが前提だと思います。

本当に、そうだと思いました。

釣部氏には、児童相談所の問題を扱った「スケープゴート」という著書があり、その裏側には相当詳しいはず。

今回の件に関して「虐待の事実がないなら保護するわけがない」という意見も目にしましたが、実際には、虐待をしていなくても勘違いや事実誤認の通報から保護され、数か月~数年もの長期にわたり子供を返してもらえない親が少なからずいるようです。

時々「児童相談所は悪くない」とか「現場の職員は一生懸命働いている」という意見も聞きますが、少し調べてみて、これは児相がいい悪いという問題ではなく「システムの問題」なんじゃないか思いました。

児童相談所は、警察や検察をも上回る大きな権限を与えられています。

それは「虐待の疑い」で子供を連れていくことができる、、という権限です。

当然ですが、警察でも容疑者を逮捕するときは事前に捜査をし、裁判所に証拠などを提出して逮捕状をとったりします。(現行犯の場合を除いて逮捕には逮捕状が必要)

そのように権限の行使を抑制されている警察であっても、冤罪が発生しています。

ところが児童相談所が子供を保護するために、逮捕状を取るとか、虐待の事実を客観的に証明する必要がない。

虐待の疑いがあり所長が「保護が必要」と判断すれば親から引き離すことができる。

そして、疑いが晴れなければ、、無期限に保護を継続できる権限を持っています。

一時保護の期限については2か月という決まりがありますが、児相の意向で延長できるというのが実態のようです。

このような大きな権限が適切に行使されるかどうかは、担当者の人間性や判断力・倫理観などにゆだねられますが、、これは、汚職の温床にもなり得ます。

しかし児童相談所には、それを指導・監督する機関がないらしい。

行政システムの中における児童相談所の位置づけについて「児童相談所の怖い話」には、次のように書かれています。

児童相談所は、一応の名目で厚生労働省の管轄になっている。ただこの厚生労働省の位置づけが法律上も、現行行政上もはっきりしないのである。厚生労働省に問い合わせる限り、児童相談所はそれぞれ地方自治体に移管されていて、地方自治体の予算の中で動く組織であり、厚生労働省は統括的な役割を握ってはいるものの、直接的な指導や監査の権限を与えられているわけではない。(児童相談所の怖い話 P.66から引用)

 

児童相談所は、設置されている地方自治体の管轄であり、その職務も各自治体で条例として取り決められている。当然ながら児童相談所の管轄責任は知事や市長ということになる。ただ、厚生労働省という国の機関が鎮座するため、児童相談所に対する監督責任はあれど、業務の指示を出したり注意勧告するような実態はなく、業務自体も特殊なため、言うなれば孤立した部署として運用されているのが実態だ。そして、このことが、児童相談所が何のコントロールもされていないことの一因となっている。(児童相談所の怖い話 P.67から引用)

まさか!?と思われる人もいるでしょうし、そんな制度にはなっていないという人もいそうです。

僕も本当に詳しいわけじゃありませんから、断言することは出来ません。

でも、少し調べると、おそらくそうなんだろう・・と思える情報や証言がたくさん出てきます。

しかも僕にとっては、かなり近いところに実例がありました。

2か月の幼児を誤診で一時保護

生後2か月という首も座ってない乳児を一時保護し、その後2年10ヵ月にわたり親に返さず、裁判に負けてようやく帰したという事件が、僕の住む藤沢市でありました。

このケースは、医師の誤診による通報が発端となったようです。

知人が被害者の方をよく知っていたので詳しい情報を教えてくれました。(直接連絡を取ったことはありません)

生後2か月の乳児が風邪で入院し、入院中に脳出血が発生。

ところが「脳出血は親の虐待によるもの」と、医師によって児童相談所に通報されてしまった。

子どもは親の了解を得ずに、そのまま病院から一時保護されました。

でも実際には脳出血の原因は病気によるものでした。

虐待の事実はなく、両親は当然無実を訴えましたが、児童相談所は裁判で負けるまで子供を返さず「一時保護」し続けた。

その間、脳出血の原因が病気であることを証明したい親に対して、終始、非協力的な態度をとり続けたそうです。

結局「一時保護」は2年10ヶ月も続き、高等裁判所による『虐待とは認められない。家裁の判決も却下する。』と言う判決によって、ようやく子供を取り返すことができました。

(詳しくは下記のブログや、ブログを書いている矢野さんのフェイスブック投稿で知ることができます。)

のんびり親子 児童相談所の問題 心のケア

この時、間違った判断で児相に通報したのは、、我が家の近所にある病院でした。

そして裁判で負けたのは、、今回我が家が家庭訪問を受けた児相。

これを知ったとき、やっぱりまずいんじゃないかと、再び緊張が走りました。

児童相談所に通報されてわかったこと

今回、児童相談所に通報されて不安からいろいろと調べ、考えましたが、何もないのに児童相談所をやたらと怖がるのは、少し過剰反応だと思っています。

普通、一般人からの通報で直ちに「一時保護」に踏み切ることは無さそうですし、直接お会いした児相職員もごく常識的・良心的な感じの方でした。

でも、通報者が受診した病院の医師だったりしたら、、話は別かもしれません。

医師、警察、幼稚園や保育園の職員、学校の教師、、このような人たちからの虐待を疑う通報は、場合によってはそのまま保護されることがあります。

「児童相談所の怖い話」には、転んでできた痣が原因で虐待を疑われ、受診した病院から直接「一時保護」されたケース、小学校の校長と言い争いになり、腹いせに通報されて保護されたケースなどが紹介されています。

このような児相問題について調べていくうちに、闇の部分については心底怖いと感じました。

でも、その闇を認識したことは、この先家族を守るために役立つかもしれません。

当たり前ですが、児童相談所はいつでも子どもを連れていく人さらいではないでしょう。

でも、児童相談所は「虐待の疑い」で子供を一時保護、、つまり連れていくことができます。

そして、どのような経緯であれ、いったん一時保護されてしまうと子供を直ちに取り戻すことは難しいようです。

なぜかといえば、虐待の「疑い」いを持ったまま、親との面談は行いますが事実の捜査などはしないから。そもそも捜査して証拠を押収するというような権限は持っていない。

虐待の事実についての詳しい捜査をせずにどうやって虐待の疑いを解くのか、、よくわかりませんが、とにかく児童相談所がこれで良し、と思うまで子供が帰ってこない。

2か月程度で済めば良い方で、児童相談所とのコミュニケーションが上手くいかないと何か月も何年も帰ってこない可能性がある。

「児童相談所の怖い話」に登場する方の元には、全国から300件を超える相談が寄せられているそうです。(その方も児相に子どもを連れ去られ、何年も裁判で争っていて、その間一度も面会させてもらえない)

別のルートから専門家に直接聞いた話、悪質な虐待のケースでは親に決して合わせないことになっているということだったので、児相の権限のうちなのでしょう。

大人であれば1年やそこらどこかに収容されたとしても、それこそ虐待でもされなければ別段問題ないでしょう。

ひどい目にあった、、くらいなもので。

でも、幼児や子供はそうではありません。

潜在意識に大きな傷が残り、その後の人格形成に影響してくるはずですし、家族関係もバラバラになってしまう可能性があります。

全ての「虐待しない親」は、万が一誤解や間違いで「一時保護」されることを注意深く回避する必要があります。

例えば、

3歳児が夜一人で出歩いて、しかもたまたま不注意でできた火傷があった。夜中に子供が一人でいるものだから交番に保護されて、そこから児童相談所に連れていかれ、数か月帰ってこない。

このような事例がネットに載っていました。

児童相談所一時保護について質問・・

どこまで事実かわかりませんが、検索するとこのような子供を連れていかれ途方に暮れる親の投稿がたくさん出てきます。

明らかに親の不注意ですが、まさかそんなことになるとは思ってなかったでしょうね。

幼稚園や保育園の職員、小学校の教員が児童相談所に通報し、親が知らない間に保護されるケースもある。

そうなると、事実がどうであれ、しばらく家に帰れません。

「痣がたくさんある」など、疑わしいことがあったのかもしれませんが、誤解に基づく通報で一時保護されるとしたら、間違いでした!では済みませんね。

そのような事態を避けるためには、普段から幼稚園や保育園、学校の教員や職員とのコミュニケーションを良好に保つ必要があります。

例えば保育園に預けるとき、目立った怪我や火傷、痣などがある場合、状況と怪我の度合いをきちんと伝えておくとか。

そういったコミュニケーションが日ごろからとれていれば、誤解による通報は現実的に防げそうです。

また、病院を受診するときにも、虐待を疑われないように注意を払う必要がありますが、こちらも結構重要だと思います。

医師からの通報はかなり重いようで、間違いであっても医師側がそれを認めない限り難しいでしょう。でも、病院ってそういう間違いを認めるところでしょうか??

一方、医師や子供を預かる施設の職員からの通報以外の、近所の人とか、ブログの読者とか、一般人からの通報はやや軽いようです。

今回の我が家のケースは、それに当たります。

念のため家庭訪問はするようですが「疑い」の程度は軽く、我が家も虐待を疑われたわけではなく、一応生活の様子を見に来ただけ。

実際、虐待を疑った場合は48時間以内に訪問することになっているようですが、訪問があったのは通報から1週間後でした。

児童相談所への通報は匿名でできるため、通報者の責任は問われません。

実際に虚偽や嫌がらせの通報、病的に神経質な人からの根拠ない通報も相当数あるようで、児童相談所の職員も困っているんじゃないかと思います。

児童相談所の職員が置いて行ったパンフレットには「もしかして?と思ったら、ためらわずご連絡ください!」と書いてあります。

でも、事実も確認せずに安易に通報することは、あまりにも無責任でしょう。

まとめ

長い記事になってしまったので、大事なことだけをまとめます。

今回の件で学んだことは、

まず、虐待を疑われてはいけない。

医師や警察、教師などから通報されてはいけない。

そうならないよう、常日頃注意して行動する必要がある。

ということでした。

今の時代、これは子供を守るために必要なリスク管理の一つだと思います。

それは子どもを治安の悪いところに連れて行かないとか、そういう事と同じ。

万が一不当な理由により一時保護されてしまっても、児相に抗うことは本当に難しいようです。

矢野さんのケースは、裁判に勝った珍しい例だと思います。(3年近くかかっていますが)

普通、公的機関や公務員が訴えられると日本の司法は仲間を庇いますし、児童相談所が相手では、そもそも弁護士が仕事を受けてくれないようです。(勝てないから)

さて、長くなりましたが、間違っている内容もあるかもしれません。

この問題は何とも薄気味悪く、できれば関わりたくないというのが本音でした。

これに比べたら砂糖の害とか、医療の問題なんて軽く感じます。自分が賢くなって、避ければいいだけだから。

書きたくないなーと思いながらも、この半月で体験したことや考えたこと、知ったことを吐き出さなければ、今後何も書けないような気がしました。

ちなみに、この記事に書いたことの信ぴょう性は、正直わかりません。

興味のある人は先に挙げた矢野さんのブログや、下記の参考図書を読んでみてください。

「児童相談所の怖い話」内海聡 著

「スケープゴート」釣部人裕 著