動物性脂肪で血液がドロドロになる!!は本当か?

fune

動物脂で血液ドロドロ!?

今までに何度か、

油脂は基本的に動物性の脂がいいですよって書いています。

バターとか、ラードとか、お肉や魚や、乳製品に含まれているような脂です。

でも、それに対して「本当に大丈夫なんですか??」と心配する方がいます。

それは鍼灸院の患者さんからも言われますし、

このブログを読んだ方からのコメントにも、度々書かれていることです。

今日はそのことについて書いてみようと思います。

心配される理由はいくつかあるようですが、その一つとして、

動物性脂肪は融点(溶ける温度)が高いので、

体内でも固まりやすく血液をドロドロにしてしまう。

その結果、血管が詰まったりして病気になるというのです。

この話、わりと世間に浸透しているようです。

なんとなくイメージはわかりますが、、ホントですかね?

あぶらの消化吸収

まず、身体の仕組みを確認してみます。

食事から摂取した脂質は、小腸で消化吸収されます。

膵臓と小腸粘膜から分泌される消化酵素(リパーゼ)によって分解された脂質は、

小腸の粘膜から吸収されたあと、

『リポタンパク』と呼ばれるタンパク質の船に乗ってリンパ管に入ります。

リンパ管はリンパ液(体液)の流れる管ですが、血管と合流しています。

消化吸収された脂質はこうして血液に乗り、全身に送られます。

タンパク質の船 リポタンパク

脂質は油なので、ほんらい水に溶けません。

そんため血液にも溶けづらいのですが、

『リポタンパク』という輸送用のタンパク質にくるまれることで、

体内をスムーズに移動できるようになっています。

これは脂質が血中を移動する「船」のようなものですね。

例えば、コレステロールも脂質です。

血液中でコレステロールを運ぶためのリポタンパクは「HDL」と「LDL」、

善玉悪玉などと呼ばれているものですが、、これは船の名前なんですよ。

ここに詳しく書いていますが、

卵の黄身がコレステロール豊富なのは、ヒヨコの身体をつくるために必要だから

脂質は基本的に、このようなタンパク質の船に乗って血管内を移動しています。

体内での振る舞いは違うんじゃない?

さて、動物性脂肪は融点が高いという話は、

動物性脂肪に多く含まれる『飽和脂肪酸』の融点が高い、、ということです。

確かに食材としてはそういう性質で、バターやラードは常温で固まっていますね。

あれがそのまま血液中を流れている、、というのはイメージしやすいですが、

身体の基本的な仕組みから考えると、

体内での振る舞いは全く違うんじゃないかと思います。

リポタンパクにくるまれた脂質が、どろどろしちゃうんですか??

そんなことはないでしょう。

古代からずっと動物を食べてきた

動物性脂質が血液ドロドロにするから健康に悪い、

このような情報は基本的に嘘だと思っています。

気にせず動物脂質を食べてますし、あかちゃんにも食べさせていますが、

特に不安を感じていません。

その理由は、、

人類は古代からずっと動物を食べてきたから。

人類は進化の歴史のほとんどの時間を動物性食品主体でやってきたようです。

現代でも動物の肉を主体に食べている狩猟採集民や遊牧民の健康レベルが、

農耕民族や近代的な生活をしている文明人に比べて高いと報告されています。

植物油の方がヘルシーだという話も、そのような視点から見て信憑性に欠ける情報です。

プライス博士の「食生活と身体の退化」には、

植物油の摂取と慢性病の関連性が繰り返し指摘されています。

つまり、植物油を使うようになった先住民族に慢性病が現れた。

そもそも古代には、植物油を精製する技術はありませんでしたから、

植物油は全て素材のまま摂取していたはず。

油を精製して使うと酸化など質的な問題を生じやすいようです。

食材の質に注意

他にも、動物性油はコレステロールが多い、

畜産に使われる薬品や脂溶性の毒が蓄積されている、

高カロリーだから避けるべき、、などと言われています。

ま、コレステロールとカロリーについては気にしなくていいでしょう。

このブログの読者は、分かりますよね。

他に、牛などの反芻動物の肉や乳に含まれる「天然のトランス脂肪酸」について問題視する人もいますが、

これは水素添加して作られた人工のトランス脂肪酸とは別物で、問題ないと思います。

唯一気にしたほうがいいのは、脂肪に蓄積した毒の問題でしょう。

アトピーや虚弱体質の人がお肉や動物性脂に敏感に反応するとしたら、

何らかの毒を感知しているのかもしれません。

このような場合は許容できる摂取量を慎重に見極め、

可能な限り質の良い食材を選ぶ必要があります。

でも僕は基本的に、解毒より「解毒力を高める」ことを優先しています。

毒を全て避けることはできず、そのほうが現実的だと思うからです。

この記事にも書きましたが、

現代の動物性食品は毒だらけなのか?~畜産肉の危険性について考える~

おそらく内臓機能が十分に高まって「解毒力」が高まってくれば、

多少の毒は許容できるようになるはず。

化学物質など脂溶性の毒が油脂に蓄積するのは事実かもしれません。

でも、だからこそ身体の材料として良質な脂質を日常的にたっぷり摂って、

体内の脂質を入れ替えてしまうといいんじゃないかと思っています。

良質な脂質をたくさん食べること、糖質を控えて脂質代謝を活性化すること。

そうすることで、身体のあぶらを入れ替えることができます。

これはもちろん、デトックスにもつながりますよね。

その意味でも、僕は、積極的にバターやラードなどの動物性油脂を食べることにしています。