たまごでオナラが臭くなる!?
昨日の記事『お肉を食べるとウンチが臭くなる?』に関連したお話です。
以前、体質改善のために通院している患者さんから、
『たまごを食べるとオナラが臭くなる、、』という相談を受けました。
(連日、臭い話題ですみません)
ニワトリを飼ってるからじゃないですが、
僕は卵を積極的に食べることを勧めています。
卵はスーパーフードです。
人間が必要とする栄養がほぼ完璧なバランスで含まれています。
しかも手に入りやすいし、幅広い料理に使える食材です。
以前『卵のススメ』みたいな記事を書きましたが、
おいしく食べれるんだったら、毎日10個くらい食べていいと思いますよ。
でもその方は卵を食べるとオナラが臭くなってしまい、困っているようでした。
あれ、、卵はいいはずなのに、何でですかね??
卵が苦手な人
これもやはり、消化不良と関係しています。
一般的論としては、卵は消化に良い食材です。
お肉を食べれない人でも卵は大丈夫だったりしますし、子供でも喜んで食べますよね。
でも、卵のタンパク質を消化するのが苦手な人もいるようです。
卵のタンパク質はアミノ酸バランスが完璧で、非常に良質な栄養源です。
でも一方で、卵はアレルギーを起こしやすい食材でもあります。
アレルギーではタンパク質がアミノ酸に分解されないまま、小腸から吸収されてしまいます。
食物アレルギーは『未消化のタンパク質が体内に侵入する』ことで起こると言われています。
卵アレルギーが多いということは、卵のタンパク質の消化が苦手な人が多いということなのかもしれません。
消化にいいのは半熟たまご!
そこでこの患者さんには、次のような提案をしました。
●加熱しすぎないようにして、半熟で食べる
●それでもだめなら、食べる量を今までの半分にする
その方は、毎朝スクランブルエッグにして食べているとのこと。
火はしっかり通していたそうです。
じつは卵のタンパク質って、加熱しすぎると消化しづらくなるんですよ。
また、生卵でも消化率は落ちてしまう。
卵は『半熟状態』が一番消化しやすいんです。
調理法の違いで、消化にかかる時間は2倍くらいちがってきます。
だから、ちょっと弱めの火加減で半熟程度にしてもらいました。
その結果、、気になっていたオナラの臭いは無くなったそうです。
ちょっとした工夫で食材を生かす
胃腸の調子にはふつう、波があります。
体調が落ちると消化力が落ち、今まで平気だったものが食べれなくなることもあります。
もともと胃腸の弱い人や、ちょっと疲れた状態だと、調理法の差で消化吸収にかなり違いが出てしまうんですね。
もちろん、無理に食べることはないんですよ。
卵が合わないと感じたら、他の食材から栄養を摂ればいいんです。
でも、こういう問題は、ちょっとした工夫とで解決することが多い。
調理法や火加減は、けっこう重要な要素です。
スーパーフードの卵を、安易にやめてしまうのはもったいないですからね。
参考文献
『卵を食べれば全部よくなる』 佐藤 智春 著