夜泣きと小児鍼

夜泣き

新年おめでとうございます

去年から、ブログやFacebook投稿の読者が多く来院してくださるようになり、開業以来思い続けてきた『根本原因である食事や栄養の改善と鍼灸治療を一体化させたい』という望みに一歩近づきました。

まだまだ至らないことが多く改善の余地が大いにあると感じていますが、ご縁のあった人の役に立てるよう、引き続き精進してまいりたいと思います。

私生活では11月に第2子を授かり、家庭がますます賑やかなになってきましたが、家族が増えるとちょっとしたトラブルはもつきもの。

久しぶりのブログ更新ですが、最近あった出来事をシェアしたいと思います。

長男の夜泣き

三歳になる上の子、普段は7時頃から翌朝までぐっすり眠り、めったに夜泣きなどしませんでした。

ところが下の子が生まれてしばらくして、激しい夜泣きをするようになりました。

赤ちゃんが現れて、自分に集まっていた注意がそれてしまうのが辛いのでしょうね。

なるべく上の子にさみしい思いをさせないようにと心がけてはいますが、ほぼ親二人だけの育児で、僕は日中仕事してるので限度があります。

少し前のことですが連日夜泣きをして親も眠れない、赤ちゃんもつられて泣く、でかなり参っていました。

マンション住まいなので近所迷惑も気になります。

子供1人と2人では大変さがまるで違いますね。

そんな中、妻がネットで対策を調べたところ「小児鍼が一番効いた!」という情報がいくつも出てきた。

あ、、そうか!と思い、早速やってみたところ、その夜からぐっすり眠るようになったんです!(なぜかそれまで思いつかなかった・・)

おかげ今はだいぶ落ち着き、親も体力的・精神的にかなり楽になっていますし、大晦日、お正月も楽しく快適に過ごせています。

小児鍼の効果

小児鍼(しょうにしん・しょうにはり)とは、子供の鍼灸治療です。

夜泣き・疳の虫をはじめ、子供の健康トラブル広範囲に効果があると言われています。

うちの子は夜泣きすることもあまりなく、たまに便秘すると小児鍼してやって、間もなく便通がある。

まぁ、真剣にやるのはそういう時だけだったのです。

だから夜泣き・疳の虫などに効くのか、明確には分からなかったとうのが正直なところでした。

気持ちよさそうにしているし、施術後の肌の変化(すべすべしてくる)などから、まぁいいんじゃないか?と思うくらいだったのです。

でも最近、どうしても上の子の緊張が高まってしまう状況になって、その有効性を強く実感しています。

鍼灸は奥の深い世界であり、一生勉強だと思うのですが、いつも学ばせてくれるのは患者さんや家族、子供。

知識や術が自分の生活の中で生きてくるほど、この医術が長い歴史を生き残ってきた理由を実感できます。

子供用の鍼

小児鍼では、写真のような子供用の刺さない鍼を使い、背中などを撫でさするように軽い刺激をします。

優しく刺激して、皮膚の緊張を取るようなイメージです。(※道具や治療法は流派によって異なる)

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実感として、施術の際に「氣」が動くか、ということも重要です。

子供と自分の間でエネルギーが通じるような、パーッと流れるような感覚があります。

金や銀の鍼を使うことが多いのですが、おそらく氣の伝導体として優れているためでしょう。

小児鍼の施術は一般的にシンプルで、時間的には乳児なら1~2分程度、幼児でも5分もあれば終わります。

鍼を手に持ったままお腹や背中、頭や手足をさささーっと撫でていくような感じでやるんです。

はじめて子供を連れて小児鍼を受けると、

「えっ!?これでおしまい?」

と思う人が少なくないようですが、子供は感受性が敏感なためそれで十分なようです。

小児鍼専門の先生や経験豊富な先生から技術は教わっていましたが、自分に子どもが出来るまではあまり出番もなく、本格的に活用しだしたのは最近のこと。

はじめは正直、なでるだけでどの程度効果があるのか半信半疑なところもありました。

でも今更ですが「これは役立つ!」と実感しています。

小児鍼のすすめ

たぶん、この文章を読んでいる人の中にも、子供の夜泣きやパニックなどに悩んでいるお母さん、お父さんがいると思います。

小児鍼を実践している鍼灸院はどの地域にもありますから、一度試してみてはいかがでしょうか?

思い悩んだ症状が、小児鍼であっさり解決することもあります。

必ず効果があるとは限りませんが、それをきっかけに子供が変わることは少なくないようです。

鍼灸業界にいると、

「小児鍼で夜泣きしなくなった」

「子供が変わった」

という話を頻繁に聞きます。

小児鍼専門の先生もいて、地域的には関西の方が盛んで一般的なものとして浸透しているようです。

軽く肌をなでたりつついたりするだけなので、なにか魔法のような感じもありますが、子供の中で高まった緊張を緩める作用が大きいのだと思います。

栄養との関連

夜泣きなどの問題でも、栄養面の充実は重要です。

タンパク質やビタミン・ミネラルなど、成長期に必要な栄養が足りない状態では子供も不安定になりやすいからです。

砂糖を常用していると子供が落ち着かないということも良く言われることですね。

実際に明らかな栄養不足でひどい夜泣きに悩んでいる方に何度かあったことがあります。

大人でも子供でも同じ、栄養状態はメンタルに大きく影響があるんです。

子供の場合、急激に伸長が伸びた後などは、よく観察していると不足の兆候(顔色や皮膚の状態、落ち着きの無さなど)が現れます。

そういう時期は改めて積極的な栄養摂取を意識するべき時。

読者の多くは、こういったことには常識として気を使っている人が多いでしょうけど。

でも、これも当たり前ですが、健康の問題は栄養面だけで決まるわけじゃありません。

たとえばストレスによって生じる過度な緊張は、大人でも子供でも心身に大きく影響します。

精神的な緊張が身体の緊張になって現れますが、身体の緊張を緩めることで精神的な緊張も解くことが出来る。

心身一如の思想がベースにある鍼灸では、このようなことを当たり前に行います。

「うちの子は栄養に気を付けて砂糖も与えてないのに夜泣きをする、癇癪やパニックを起こすんです!」

と悩んでいる勉強熱心なお母さん、お父さん、いると思います。(実際に何人も、そういう方に会いました)

親に問題があるとか子供とのかかわり方が悪いとか言われてしまったり、自分を責めてしまいがちです。

でも、子供は多かれ少なかれ不安定で感情のコントロールが苦手で、すぐに泣いたり起こったりパニックになったりしやすいもの。

親とて完璧な人なんかいませんし、イライラしてしまうこともありますね。

そんなとき、何かの都合で生じてしまった「緊張」を緩めるだけで、親も子供も格段に楽になることがある。

ただ「緊張を緩める」といってもどうしたらいいかわからないものですが、小児鍼は有効な手段として活用できると思うので紹介したいと思いました。

ただ本当はこれ、家庭でお母さんがやるといいんじゃないかと思うんですよね。

だからいづれ、親子連れで小児鍼を学べるような機会を作ってみたいと考えています。