妻の貧血と子供の発育について

kodomo-ha

重度の貧血だった妻

妻は、子供の頃から貧血傾向があったようです。

人並みに走れない、体力がない、坂道を登れない、、ずっとこのような状態だった。(それが貧血のせいだとは思ってなかった様ですが)

2年前に妊娠がわかった時も、産婦人科で行った血液検査でヘモグロビン値は8台でした。

これは、かなり重度の貧血です。

生理が遅れていたので妊娠検査薬でチェックし、わりと早い段階で妊娠を認識しました。

妻は、妊娠する前から「産むなら助産院」と決めていたようです。

妊娠を確信すると、病院よりも先に市内の助産院を何件か見学に行きました。

そして一件目の助産院で売っていた鉄サプリを何気なく購入し「念のため」飲み始めた。

そこは藤沢市に昔からある助産院でしたが、妊婦さんには一律に鉄サプリを飲んでもらっているとのこと。

一緒に行った僕が興味を持って、その場で購入したんです。

後日受診した産婦人科で重度の貧血と判明し、その日から鉄の注射が始まりました。

過去にも病院で鉄剤を処方されたことがあったようですが、気持ち悪くなってしまい飲めなかった。

妊娠後も、病院で処方される鉄剤を飲むと気持ち悪くなってしまうため、助産院で購入した鉄サプリを飲み続けました。

産後しばらくしてヘモグロビン値13以上に回復していたので、この鉄サプリは効果あったようです。

もちろん、食事の改善にも積極的に取り組みました。

この頃は徐々に動物性食品を増やしている時期でしたが、産後に糖質欲求が減って一気に肉食化したことも貧血改善に役立ったと思います。

 助産院で産みたい!

妻が妊娠したばかりの頃は、鉄の重要性をはっきりとは認識してませんでした。

それでも当初から積極的に鉄を補給した理由は「助産院で産みたい」という理由だった。

重度の貧血状態では、正常分娩とみなされません。

そうすると助産院では産めないんです。(最低でもヘモグロビン値10以上と言われた)

助産院は医療行為ができないので、何らかの異常が見つかると病院で産むことになります。

でも、病院では帝王切開、陣痛促進剤などの医療介入を受ける可能性が高くなるのが現実。

もちろん母子の安全を優先してのことだと思いますが、おそらく病院の都合もあるでしょう。

待てば産まれるような場合でも、薬を使ったり帝王切開したりすることは少なくないようです。

妻はそれを知っていたので「なるべく自然のままに産みたい」と助産院を選びました。

妊娠・出産と鉄不足

鉄不足のまま妊娠・出産すると、リスクがあります。

低体重児になる確率が高い他、切迫早産、分娩時の大量出血など、母子ともにトラブルが起きやすくなると言われている。

胎児の発育に鉄が重要なため、神経系の発達など、発育上の問題が生じるリスクもあると聞きます。

なので妊娠判明後すぐさま鉄補給に取り組んだことは、たぶん子供にとって良かったのではないかと思っています。

(もちろん、十分な栄養状態で妊娠することが望ましいですが)

ちなみに貧血=鉄不足ではありませんが、妻の場合は鉄欠乏性貧血でした。

その後、鉄を補給し食事を改善して、間もなく貧血は改善されたので間違いないでしょう。

息子の発育

重度の貧血や鉄不足のまま妊娠すると、子どもの発育に影響があります。

お腹の子どもが必要としている栄養が不足するわけですから、当然のことでしょう。

でも、息子(1歳11か月)の成長は今のところ、順調に見えます。

職業柄、わずかな兆候にも注意して見守っていますが、むしろ発育は良い方だと感じている。

ただ時々、目の下にうっすらクマのようなものが出ることがあって、やはりこれは鉄不足の兆候かもしれません。

以前、ごく少量の鉄サプリを与えてみたこともあったのですが、飲むと便秘になるのでやめました。

まだ授乳しているので妻の栄養摂取と、長期的な子供の食事によってリカバリしていこうと考えています。

息子は1歳~半年間くらい乳児湿疹が出ていました。

これも皮膚のバリア機能の低下と考えると、栄養不足の影響があったかもしれません。

お陰様で乳児湿疹は、もうすっかり治りましたけどね。

鉄不足と身体の発育

妊娠中の鉄不足は、頭蓋骨の形成不全やそれに伴う不正咬合などと関係しています。

一般的には認識されていないと思いますが、八重歯や叢生など、歯並びが悪い状態も生育初期の栄養不足、それに伴う発育不全から生じるようです。

それを知り、息子の歯を注意して観察していましたが、満1歳までには前歯が生えそろい、第一乳臼歯も大きくて立派なのが出てきました。

写真は最近の様子。1歳11カ月の現在、第二乳臼歯も顔を出しています。

素人判断ですが、まぁまぁいい感じゃないか。

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乳歯は歯と歯の間隔が詰まっていると、永久歯に生え変わったときに不正咬合が起こりやすくなります。(矯正歯科医から聞きました)

乳歯が詰まっているということは、つまり、あごが狭いということでしょう。

だとすると1歳児の段階では、歯と歯の間に隙間のある状態が正常だと思います。

僕自身が子供の頃、明らかな栄養不足で歯並びも悪い。妻にもその傾向があります。

こういうのは遺伝や生後の食習慣(柔らかいものばかり食べるなど)が原因なのかと思っていたら、どうやらそうではないようですね。

これは「食生活と体の退化」を読んで知ったことです。

この本には伝統的な食事を守っていた民族が近代的な食事、つまり砂糖、精製された穀物、植物油、加工食品などを摂取するようになると、次の世代に歯並びの悪さと虫歯、全身的な健康状態の悪化がて現れると書かれています。

写真が豊富に載っているので、素人目にもわかりやすい本です。(読みやすい本ではありませんが)

妊娠中の栄養が不足していると顔の中段ゾーンの発育が悪くなり、上あごが狭くなり、歯並びが悪くなる。

顔の中断ゾーンの発育が悪いと鼻腔が正常に発達せず、呼吸や免疫にも影響すると書かれています。

鼻腔が狭いと呼吸に影響します。

酸素が十分に摂り込まれにくくなるほか、口呼吸になりやすくなり免疫低下にもつながる。

これはヒトとしての能力を最大限に発揮するためには、不利な条件です。

妊娠中のお母さんの栄養状態は、このように子供の人生に大きく影響するんですね。(お父さんの栄養状態も影響すると思うけど)

実際問題として、理想的な状態で妊娠できる人は少ないかもしれませんが、気が付いたときから対処すれば良いと思うし、なるべく早い方がいい。

患者さんのお子さんを見ていても、小さいうちに栄養豊富な食事に変えると、どんどん発育が良くなってきます。

栄養豊富な食事とは、動物性食品をしっかり食べて、精製糖質を控え、砂糖なし、そして植物油や加工食品をなるべく使わない食事。

上記の「食生活と身体の退化」を参考にしても、そのような内容になります。

この時期、脂質やタンパク質などの「身体を作る栄養素」を優先して食べることが大切です。

おそらく一生のうちで、妊娠出産前後の女性と子供たちほど栄養を必要とする時期はないはず。

この時期だけでも栄養豊富な食生活を心がければ「生まれつき丈夫な身体」を作ることに繋がり、後々の健康問題を予防できると思っています。

参考文献

「食生活と身体の退化」ウェストン・A. プライス 著 (恒志会)

「歯医者が難病になってわかったこと」長尾周格 著(三五館)