嫌な記憶を消す方法

miyako

嫌な記憶

ことあるごとに辛い出来事を思い出してして、苦しんでいる人がいると思います。

辛い経験や嫌なことを強く覚えているということは自然界で生存するために必要な機能ですから、それ自体は病的なものではありません。

外敵など危険に遭遇した時に、次からはそれを避けることができるように、嫌なこと、辛いこと、怖いことなどは忘れないようになっている。

でも、それが過度に働けば常に精神的な苦しさを抱えてしまい、過去に押しつぶされるような、委縮した人生を生きることになりがちです。

トラウマは嫌な記憶を増幅する

このような傾向はトラウマを持つ人に顕著だと言われています。

トラウマを持つ人は様々な嫌な体験を繰り返し思い出し、日常的に強いストレスを感じていることが多いのです。

トラウマ体験そのものは忘れてしまい思い出せないこともありますが、トラウマ体験によって作り出された心のパターンが、似たような感情を誘発する記憶に触れることで繰り返し繰り返し出てきます。

このような『嫌な記憶』は、実際に感じた苦しさの記憶を脳の中でさらに増幅して感じていることも多いようです。

それは過去に体験したのと同じような危険を避けるため、脳に備わっている機能だと言われています。

ただし野生動物と違い現代人にとっては生存上のメリットより、日常に絶え間ないストレスを抱えてしまうデメリットの方が大きくなってしまいます。

嫌な記憶を消すには

このような心のパターンが生まれる理由は、脳が『生命の危機』に関する情報として、その体験を覚えているから。

だから、いつまでも過去の嫌な記憶に苦しめられるような状態から抜け出すためには、その記憶に関して『生命の危機はない』ということを脳に再学習させる必要があります。

そのための、簡単なテクニックを紹介します。

嫌な記憶がよみがえってきた時に、楽しかったこと、幸せだったこと、いい気分だったことなど、ポジティブな感情、情動を伴う別の記憶を強く思い出してください。

何を思い出すか、あらかじめ決めておいた方がいいと思います。

そして嫌な記憶がやってきたら無理に消そうとせず、即座に良い記憶を思い出し、その時の気持ちや感情に浸ります。

これを繰り返すことで脳が記憶に関する反応を修正し、ネガティブな感情が起こりにくくなるのです。

もともと生命の危機に関する記憶ですから簡単には無くならないと思いますが、何度も繰り返すうちに苦しさが軽減してきます。

軽い場合なら数日で心が楽になってきますし、いつの間にか忘れてしまうかもしれません。

この方法は、脳科学者である苫米地英人氏の『嫌な記憶を消す技術』という本に紹介されていたのですが、けっこう効果があります。

嫌な記憶に苦しめられている人は、ぜひ試してみてください。

参考文献

『嫌な記憶を消す技術』(苫米地 英人 著)