子供の風邪は自然に治る!~風邪の自然経過について~

kodomonokaze

子供の風邪

先日息子が風邪をひいて、数日、鼻水ズルズルになってました。

その前にちゃんとした風邪を引いたのは、半年くらい前、

その時も鼻水が出ましたが、鼻をかむことができなかったので、

おっぱいが飲めなくてとっても苦しそうでした。

今回は自分で鼻を「ふーっん!!」とやって、

鼻水を出すことができるようになりました。

すごい!!(妻がふーっん!ってやるんだよ、って教えてた)

子供はどんどん成長して、いろんなことができるようになります。

風邪を引いても成長が分かって、うれしく感じました。

親にとって、子供の病気や風邪はけっこう辛く感じます。

辛いだろうなぁ、苦しいだろうなぁ、、

子どもに熱や咳などの症状が出ていると、何かしてあげたくなりますね。

でも、、前回も今回も、風邪だからといって特別なことはしませんでした。

病院にも行きませんし、風邪薬も与えていません。

鍼灸にも風邪への対処法がありますが、そういうのもしない。

ただ、背中をさすったりしながら見守っていました。

「自然な経過」を見守る。

これが我が家の風邪に対する基本方針です。

風邪の自然経過

風邪は多くの場合、次のような経過をたどって自然に治ります。

1、熱がでる

2、鼻水がでる

3、咳がでる

(手書でちょっと汚いですが・・)

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風邪の原因はウイルスがほとんどですが、

発熱はふつう、1~3日でおさまります。

時には5日ほど熱が続くこともありますが、

1週間以上続くことはめったに無いようです。

発熱から少し遅れて、鼻水が出てくる。

引き始めは水っぽい鼻水で、やがて黄色や緑色のネバネバした鼻汁になります。

この変化は、壊れたウイルスや細胞の破片を食べる白血球の成分が多くなるから。

そして、熱や鼻水のあとに咳が出てきます。

発熱や鼻水のピークはずれるのが普通。

咳は徐々にひどくなりますが、多くは数日で改善します。

これは誰もが繰り返し体験している症状ですよね。

このような風邪の症状で、最も長引くのは咳です。

数週間から1か月以上咳が続くことも珍しくない。

かかったウイルスの種類や体質、体力によっても違いますが、

多くの風邪はこのような経過をたどって自然治癒します。

自然治癒とは、身体の免疫力だけで自然に治るということ。

つまり、、

放っておけば治る、寝てれば治る、、

ということ。

「風邪は万病の元」などと言われますが、

実際に万病の元になるのは、

●肺炎などを併発してし重症化した場合

●治癒のプロセスを正常に経過せず、治りきらなかった場合

などが考えられます。

風邪が治りきらず他の症状を引き起こしているケースは、

鍼灸臨床で頻繁に遭遇します。

そういう時、例えば寝違えや首の痛みだったとしても、

風邪の治療をすると治ります。

でも、正常なプロセスをきちんと経過した風邪は、

万病の元どころか自己免疫力を鍛え、身体を強くしてくれるものです。

太古の昔からウイルスと共存してきた人類には、

風邪を使って自己調整するシステムが備わっている。

風邪は単なる災いではなく、ちゃんと意味があるんです。

風邪に薬は効かない

多くの親御さんは子供が風邪をひくと、

病院に連れて行って薬をもらってきます。

そして、もちろんそれを飲ませる。

でも、、聞いたことありませんか?

風邪に効く薬はありません。

鼻水を止める薬、咳を止める薬、熱を下げる薬、、、

こういうのはありますが、

それは風邪を治す薬ではなく、症状を抑え込むだけの薬です。

このような薬は、むしろ治るのを妨げています。

だってそうでしょう?

熱が出るのは、体温を上げて免疫細胞を活性化するため。

そうしてウイルスをやっつけるのです。

鼻水が出るのも、のどが腫れて痛くなるのも、咳が出るのも、、

すべてウイルスと闘い、自力で撃退して、

次に同じウイルスが来た時に素早く対応できるように学習する。

自己免疫システムが正常に働いている姿です。

風邪薬はそれを邪魔します。

治りが悪くなるのも当然、、悪化しても不思議じゃない。

病院に行くのが悪いと言いたいのではありません。

ただ、お医者さんは風邪を治せないと知っておいてください。

子供が風邪をひいたときに病院に連れて行く妥当な目的は、

「現在の状態が危険なものではないか?」という判断を医師に求めること。

ところが多くの医師は、習慣的に「症状を抑える薬」を処方します。

また、肺炎などの合併症が起こるリスクを考えて、

抗生物質が処方されることも多いですね。

抗生物質は細菌を殺す薬で、ウイルスには効きません。

腸内細菌がダメージを受けるので、かえって免疫力が低下します。

もちろん、医師の側のリスク回避の意味もあります。

また、薬を出さないと文句を言う親が多いということもある。

どちらにしろ、万が一肺炎になってしまったらその時に対処しても間に合うでしょう。

風邪の自然経過を知らない医師

ちなみに、風邪の自然経過を知らない医師は少なくないようです。

小児科医が書いた「子どもの風邪」という本には、次のようなことが書かれていました。

意外に思われるかもしれないが、風邪の自然経過を知らない医師は少なくない。多くの医師が風邪の教育を受けていないことに加え、風邪を治療することが当たり前になっているため、自然経過をみることがないからだ。投薬や医療介入の効果があるかどうかを判断するためには、風邪の自然経過を知っておかなくてはいけないのだが、それを理解することなく、発熱に抗菌薬を投与して数日で解熱すれば、保護者だけでなく医師も薬の効果だと考えてしまうだろう。 ※1

風邪を引いた時の「薬信仰」は無知な患者だけのものではなさそうです。

確かなことは、どのような経過をたどろうとも、風邪は最終的には治るということです。毎回のようにお薬を飲ませていると、風邪が自然に治るというごく当たり前のことが信じられなくなってしまいます。子どもは何度も風邪を引きます。自然に治るという感覚がなければ、風邪を引くたび不安感が大きくなってしまいます。ぜひ、何も薬を飲ませずに、子どもの風邪の経過をみてください。大丈夫、治りますよ。風邪ですから。※2

このように子供の風邪は「自然に治るまで見守る」という態度が必要だと思います。

もちろん、風邪だと思っていたものが他の病気のこともありますから注意は必要です。

基本的に、熱が出る、鼻水が出る、咳が出る、下痢をする、、

などの「出る症状」は、出すだけの体力があるわけですし、

自分の力で自然に治ることがほとんど。

逆に、体温が低い、汗をかかない、鼻水がでない、便がでない、、

このような場合、外へ出すだけの力がないわけですから要注意です。

特に、ぐったりしている、顔色が青ざめている、意識が不明瞭、おしっこが出ない、、

こんな症状があれば、急いで病院に行く必要があります。

もちろん、熱や下痢などの「出る症状」でもあまり長引けば、

体力を消耗してしまうことがあるので、慎重に対応してくださいね。

※1※2「子どもの風邪」P.33から引用

参考文献

「子どもの風邪」西村 龍夫 著 (南山堂)