強いこだわりは性格ではなく症状

hahako

こだわり

こだわりの強い方との会話はなかなか、スムーズにいきません。

ちょっとした言葉の端々に、いちいち反論してくるような人もいます。

その反論が的を得ていればよいのですが、深い意味はなく、つい反射的に否定してしまうといった感じ。

臨床でも、いばらの道をかき分けるようにコミュニケーションを進めていることがあります。

きっと身近にも、このようなちょっと話にくいタイプの人がいるんじゃないでしょうか?

実はこのような人ほど、一度信頼されるとかえって厄介だったりします。

それは、依存心が強い傾向があるから。

相手の期待に応えられないと、あとで恨まれたりします。

あるいは新たな依存先を探して、延々とさ迷い歩いていたりします。

たぶん振れ幅の大きい自分の性格を理解していて、はじめは心の守りを固めているのかもしれません。

欠乏症による精神症状

このような性格に本人も困っていることが多いようですが、正確には、性格ではなく『欠乏症による精神症状』であることが多いと感じています。

そして、不足が満たされれば自然と柔軟で安定感のある人になってきます。

欠乏しているのは栄養のこともあれば愛情のこともあり、両方足りないということも珍しくありません。

栄養の欠乏は食事やサプリで補うことができますが、愛情の欠乏はそうもいかないですね。

幼少期なら親と周囲の大人が、これらを満たしてやる責任を負っています。

ベーシックなニーズを満たされて育った子供は内面に安定感があり、社会の中で自然な振る舞いができるようになるでしょう。

不足を自分で満たすには

でも、もし満たされないまま大人になってしまったら、それは自分でわかると思います。

なるべく誰かに満たしてもらおうとせず、自分で満たすことを考えたほうが良いでしょう。

他人に満たしてもらおうと求めるほど、人が離れていきますから。

栄養はストレートに求めていいですが、愛情は欲しがるほど逃げていくもの。

自然と愛される日常を作るには、ちょっとした心がけが必要だと思います。

それは仕事でも家庭でも、何か現実的な役割を見つけて、社会的な信用をこつこつ積み重ねこと。

信用されればされるほど、周囲からの信頼や好意や愛情が集まってきますから、欠乏感も消えてくるはずです。

栄養充実と一緒にこれを続ければ、いつの間にか、欠乏症は治っていくと思います。

身体の緊張からくるもの

鍼灸治療では基本的に、過度に緊張しているところを見つけて弛めていきます。

たとえば頭や首肩、背中の緊張を弛めると気分がすっきりして、晴れやかな顔になる方が多いです。

治療前より治療後の方がずっと話やすくなる人も少なくありません。(治療前は難しい顔で入ってくるので、こちらも緊張する、笑)

心の守り固めて強いこだわりを持っているような状態は、首肩も固まっています。

おそらく、身体の強ばりからくる精神の強ばり、というのもあるのでしょう。

治療のメインは鍼灸であり、栄養のアドバイスは必要に応じて補助的にしていますが、特に初診の、問診診察の段階で栄養不足を指摘すると『非常に受け入れがたい・・』といった反応をしていた人が、治療が終わったころには受け入れている。

そういうことがとても多い。

そんな経験からも、栄養面を充実させながら体のこわばりを弛め、社会的・精神的にも満たしていく。

そうすることで、心身ともに強くて柔軟な状態を作れるんじゃないかと思っています。