東洋医学的 8つの体質タイプ ①気虚 血虚 気滞 瘀血  

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東洋医学の体質

今回は東洋医学的な体質を、8つに分けてご紹介します。

東洋医学では気血水、寒・熱、乾・湿などの基本概念をもとにして、

個々の体質を診断し、分類しています。

それは次のようなものです。

1.気虚タイプ(気が足りない)

2.血虚タイプ(血が足りない)

3.気滞タイプ(気が滞っている)

4.瘀血タイプ(血液循環が悪い)

5.湿邪タイプ(水はけが悪い)

6.乾燥タイプ(水分不足)

7.寒邪タイプ(冷え性)

8.熱邪タイプ(熱がこもる)

漢方の専門医はもっと詳しく見ていきますし、

鍼灸師の診断法は治療法と直結していて、これとは少し違うものです。

でも、一般の人が自分の体質を知る目的なら、

このようなシンプルな分類が応用しやすいと思います。

1~6までは、気血水の過不足によって分類したもの。

(気血水について→「東洋医学の気血水」

7と8は「寒・熱」、つまり冷えやすいか熱を持ちやすいかで分類しています。

どれか一つに当てはまるというよりは、いくつか併せ持っている人が多いですね。

以下に、それぞれの体質について簡単に説明していきます。

1.気虚タイプ(気が足りない)

気虚(ききょ)とは、気が足りないこと。

このタイプの人は、全般にエネルギー不足の傾向があります。

元気や気力の源であり、

身体の各器官の働きを正常に保つ、身体を温める、

外界から防衛するなどの働きを持つ「気」が不足いしている体質です。

気虚タイプの人は、以下のような傾向があります。

気虚タイプの特徴

●疲れやすい

●持続力がない

●風邪をひくとなかなか治らない

●胃腸が弱く、胃下垂気味

●熱くもないのに汗をかく

●体温が低い

●朝食を食べられない(朝食欲がない)

一般的な気虚の原因として、過労、睡眠不足、

少なすぎる食事、病気による体力の消耗、、などがあります。

気虚タイプの人は、体力に合った活動、十分な睡眠、

栄養ある規則的な食事を心がけることで「気」が回復してくるでしょう。

2.血虚タイプ(血が足りない)

血虚(けっきょ)とは、血が足りないこと。

血(けつ)は気とともに全身をめぐり、全身の細胞に栄養や潤いをもたらしています。

血虚の状態では、全身的に栄養不足の兆候が表れる。

血虚タイプの人には、次のような特徴があります。

血虚タイプの特徴

●乾燥肌、敏感肌

●顔色が悪い

●髪の毛が細くなったり、枝毛になりやすい

●爪が薄くて割れやすい

●睡眠が浅く、良く夢を見る

●妊娠しにくい

●胎児や生まれた子供の発育が悪い

血が不足すると、だるさやめまいを感じやすく、立ちくらみなどになりやすいです。

また、血色が悪くなり、肌や髪の毛が乾燥気味になってきます。

これは明らかな栄養不足の兆候ですね。

一般的な血虚の原因として、栄養不足、出血、

月経量が多い、流産や中絶、目の酷使、夜更かし、、などがあります。

血虚タイプの人には慢性的な栄養不足があると考えていいでしょう。

出血が多い場合はそれを止める必要があります。

また、目の酷使は血を消耗しますので、注意が必要。

スマホやテレビの見すぎなども、血虚を悪化させる要因になります。

3.気滞タイプ(気が滞っている)

気滞(きたい)とは、気の滞りです。

これは体内のエネルギーである気が滞った状態で、

イライラしやすくなったり、むくみなどにつながります。

特に女性では、生理前などに気滞の状態になることが多い。

育児中の女性も気滞になりやすいようです。

気滞タイプには、次のような特徴があります。

気滞タイプの特徴

●イライラしやすい

●精神的にはげしく落ち込む

●情緒不安定で、気分にムラがある

●顔や手がむくみやすい

●食欲にムラがある

●偏食

●寝つきが悪い

●便秘と下痢を繰り返す

●首や肩がこる

気は、全身のすみずみまで滞りなく廻ることによって、

心と体を健康な状態に保っています。

気が滞ると、心身の機能が支障を起こし、様々なトラブルを招きます。

気虚は気が足りない状態ですが、気滞は正常に働かない気が余った状態だともいえます。

適度に発散させてやることが大切です。

一般的な気滞の原因として、次のようなものがあります。

精神的なストレス、マイナス思考、不規則な生活、甘いもや糖質の食べ過ぎ、、

甘味には緊張を緩める作用と同時に、気を補う作用があります。

ストレスによる緊張を緩めようとして甘味に走ると、

一時は緩みますが、余計な気が補われることで気の滞りはさらに悪化してしまう。

気滞タイプは甘味の過食に走りやすいですが、注意が必要です。

気滞タイプの人は、運動をする、深い呼吸をする、

楽しいことをするなどをして、気の滞りを「発散」させるといいんです。

また、シソや三つ葉、クレソン、パクチーなどの香味の野菜や、

ペパーミントやローズマリーなどのハーブには気の滞りを解消する作用があります。

料理やお茶、お風呂などで香りを楽しむことも、滞った気を発散する助けになるでしょう。 

4.瘀血タイプ(血液循環が悪い)

瘀血(おけつ)とは、血のめぐりが悪いこと。

疲労や冷えなどによって血のめぐりが滞り、それが慢性化した状態です。

気虚、血虚、気滞タイプの症状が進行した場合も瘀血につながってきます。

瘀血タイプの人には、次のような特徴が現れます。

瘀血タイプの特徴

●顔色がくすみがち

●シミやソバカスが多い

●歯茎や唇が紫色っぽい

●普段から肩こりや腰痛がある

●目の下にクマができやすい

●関節などに慢性的な痛みがある

●生理痛がひどい

瘀血タイプでは慢性的に血の巡りが悪いことで、

頭痛、肩こり、腰痛などの慢性痛が起こりやすいです。

また、女性では生理痛が強く、経血にレバー状の血の塊が混じったりします。

子宮筋腫や子宮内膜症も、瘀血タイプにでやすいものです。

瘀血の3台原因は、冷え、ストレス、過労だといわれています。

また、交通事故などで怪我をした部分や手術あとなどは瘀血を生じやすいところ。

血行を良くする適度な運動の習慣を持つこと、

ショウガやニンニク、ニラなど、血のめぐりをよくする食材を使うと、

瘀血を解消していく助けになるでしょう。

もちろん基礎代謝を高め血行をよくしていくためには、

タンパク質や脂質などを中心とした基礎的な栄養の充足が必須です。

気血の過不足

気虚、血虚、気滞、瘀血、、この4つの体質は、

気血の過不足が生じている状態です。

気が足りない

血が足りない

気が滞っている(病的な気の余り)

血が滞っている(病的な血の余り)

それぞれに特徴的な問題が現れますが、

過労やストレスや、栄養不足が原因となっていることが多い。

つまり、栄養を十分にして、自分の体力や性質(性格)に合った生活を心がけることが、

これらの問題を予防するもっとも有効な方法なんですね。

長くなってしまったので記事を分けます。

続きはこちら→ 東洋医学的 8つの体質タイプ ②湿邪 乾燥 寒邪 熱邪

参考文献

「生理で診断 体質改善法」邱 紅梅 著(家の光協会)