母子関係から生まれる3つの性格タイプ

hahako

子供の「脳」は肌にある

最近、この本を読みました。

子供の「脳」は肌にある (光文社新書)

皮膚は鍼灸師にとって重要な部分です。

FBフレンドがおすすめの本として紹介していたので、

興味をもって注文しました。

子育においてスキンシップがいかに大切か、

様々な角度から書かれていてとても面白かったのですが、

その中に、心理学のちょっと気になる説が載っていたのでご紹介します。

 

実はある日、僕より先に妻がこの本を読んで、ニヤニヤしていました。

「哲也さんの行動の理由がわかったよ」と妻。

なんだか得意気です(笑)

この本を読んで、ずっと不可解に思い、

理解し難かった僕の性格が分かったような気がしたそうです。

そう言われると気になって、僕も読んでみました。

 

幼少期に作られる「人格の基礎」

アメリカの発達心理学者、エインスワースは、

子供が母親に対して泣いたり、笑顔を見せたり、後を追ったり、

このような「愛着を求める行動」に対して母親がどう反応するかで、

母子関係を3つのタイプに分類しました。

第一のタイプ 安定型

このタイプの母親は、子供の欲求に対して即座に反応します。

子供は、母親が自分の欲求にすぐに応えてくれることがわかっているため、

母親を安全基地として利用できるようになります。

母親が視界から消えてもすぐに戻ってきてくれると確信して不安にりません。

そして、そこからさらに探索行動に発展していくことができます。

このタイプを、安定型と呼びます。

第ニのタイプ アンビバレント型

このタイプの母親は、子供の欲求になかなか反応しません。

このタイプの母親に育てられた子どもは、不安におびえてよく泣く傾向があります。

母親の反応を信頼できないので、少しでも母親が離れると不安になります。

そのため、母親から離れて探索に出かけることも少ない。

これを、アンビバレント型と呼びます。

(アンビバレント【ambivalent】=相反する感情が同時に存在するさま)

第三のタイプ 回避型

このタイプの母親は、子供の欲求に否定的に反応します。

子供は拒否される辛さをあらかじめ回避するため、

防衛反応として母親と距離を取ろうとします。

このようなタイプを、回避型と呼びます。

 

エインスワースが多くの母子関係を観察した結果、

これら3つのタイプの割合は、

安定型      60%

アンビバレント型 19%

回避型      21%

だったとのこと。

後に、このような母子関係の影響は子供が成人してからも続き、

長期にわたって対人関係に影響を与えるということが分かってきました。

 

成人にも見られた3つのタイプ

1985年、アメリカの発達心理学者フィリップ・シェイバーとヘイザンは、

デンバー在住の620人の市民と108人の大学生を対象にアンケート調査を行いました。

アンケートで「3つの母子関係タイプ」に関連する項目をカウントし、

それぞれががどのタイプに分類されるかを算出しました。

その結果、

安定型に分類された人は、

「他人と親しくなるのはたやすい」

「他人に頼ったり頼られたりするのが好きだ」

このように答え、全体の約56%いました。

 

アンビバレント型に分類された人は

「他人は自分が望むほどには自分と親しくしてくれない」

「人に溶け込みたいが逃げられてしまう」

などと回答し、全体の24%。

 

回避型に分類された人は、

「他人と親しくすることは嫌い」

「頼られたくないし頼りたくない」

「他人は信頼できない」

などと答え、全体の24%でした。

 

この割合は、前出の「3つの母子関係タイプ」の割合とほぼ一致しています。

このような調査結果から、

幼児期の母親との関係によって生まれた性格傾向は、

成人後にまで大きく影響していると考えられています。

以下は、各性格タイプに関する詳しい説明の引用です。

 

安定型
私は比較的容易に他者と親しくなれるし、人を頼ったり人から頼られたりすることも気楽にできる。自分が見捨てられるのではないかと心配することもないし、あまり親しくして来る人に対して不安を覚えることもない。

アンビバレント型
私は、他者が嫌々私と親しくしてくれているのではないかと思うことがある。恋人が本当は私を愛していないのではないか、私と一緒にいたくないのではないかと心配になることがしばしばある。私は、他者と完全に一体になりたいと思うが、それがときどき結果的に相手を遠ざけてしまうことになる。

回避型
他者と親しくなることは、私にはなんとなく重荷である。
私は、人を心から信頼したり頼りにしたりすることがなかなかできない。
私は、誰かが必要以上に親しくして来たり、恋人から私がちょうどよいと感じている以上に親しくなることを求められるとイライラしてしまう。

(子供の脳は肌にあるP.49より引用)

このような性格傾向が、幼少期の母子関係から生まれる。

これは一つの仮説ですが、あり得るだろうな、、と思いました。

ちなみに、僕は明らかに回避型のようです。

嫌なことがあるとすぐ、独りになろうとする癖があるんですよね。

実感としては、独りでいると落ち着くし、好きなんです。

ストレスを感じたり混乱したり、疲れたりすると、

独りになって自分のペースを取り戻したくなります。

でも、妻はあんがい独りが嫌い、いつも一緒にいたいタイプ。

だから時々、軋轢が生まれます。

最近、夫婦の会話で、

回避型だからしょうがないじゃん!

アンビバレントはめんどくさいなぁ、、

あかちゃんがアンビバレントになっちゃうよ!!

などなど、、これをネタにしてけっこう楽しんでいます。

ところで「安定型」の人が半分以上いるそうですが、

ほんとうにそんなにいるんでしょうかね?

ちょっとうらやましい気もします。

参考文献 「子供の脳は肌にある」 山口 創 著