牛乳とヨーグルト
乳製品について、牛乳とヨーグルトは控えた方がいいと考えています。
一切ダメ、、というわけじゃないですが、積極的に摂るものじゃないと。
妻は最近まで、乳製品断ちしていました。
それは、去年の秋から飲み始めたミルクティーや、
牛乳をゼラチンで固まらせたゼリーを食べる量がどんどん増えていた時期に、
子供に湿疹が現れたから。
もしかしたら関係あるんじゃないかと思って、試しにやめてみたんです。
その後どうなったかとういうと、、
一時ぶり返して、また落ち着いてきていますが、完治はしていません。
現時点では、乳製品の影響だったのかどうか定かではなく、
いろいろ試しながら様子見、、といったところ。
ただ、僕もその頃ミルクティーを毎日飲んでいたら、
なんか調子が悪くなったのでやめました。
歯茎が腫れたり、風邪をひきやすくなったりしたんです。
少なくとも、今の僕にとって牛乳は合わないらしい。
妻はどんどん量が増えてしまうようだし、日常的に使うのはやめることにしました。
牛乳には、ちょっと依存性もあるようですね。
でも、そのことで牛乳そのものや乳製品を否定しているかというと、
そうでもありません。
ヒトの乳製品利用の歴史はけっこう古くて、
1万年近く前から積極的に使われていたことがわかっています。
人とミルクの1万年
最近『人とミルクの1万年』という本を読みました。
この本によれば、明らかにされている乳利用の歴史は凡そ8千年~9千年。
この間、世界中で多くの民族が乳製品で命をつないできました。

牛乳は身体に悪い、人が飲むものではない、モー毒である、、
このような説を唱えている人もいますが、少々疑わしいと思っています。
牛乳を主食にしているアフリカのマサイ族や、
モンゴルの遊牧民族の健康レベルの高さは有名な話ですし。
ただ、日本で一般的に牛乳が利用されるようになったのは明治以降であり、
もしかすると、日本人の体質に合わない、、ということはあるかもしれません。
また、近代的な飼育方法や生産方法が、
牛乳の品質に何らかの悪影響を与えているかもしれない。
牛乳の5%は乳糖で、消化・吸収されれば血糖値が上がります。
糖質制限の考え方からすると、積極的に摂るものではないでしょう。
消化・吸収されなかった場合でも、腸に何らかの悪影響を与えいている可能性があります。
日本人には乳糖の分解が苦手な『乳糖不耐』が多いと言われています。(一説には日本人の95%)
症状としては、お腹が張ったり、下痢をしたり、胃腸機能が低下してしまう。
腸の機能が低下すれば、栄養不足やアレルギー、免疫力の低下のリスクがあるでしょう。
このようなことを考え合わせて、乳糖が豊富に含まれる牛乳やヨーグルトを、
大量に摂取するのは控えた方がいいと考えています。
バターとチーズ
僕は、乳製品は主にバターやチーズの形で利用するといいと思っています。
バターに乳糖は含まれていませんし、チーズに含まれる量はほんの少しです。
妻は乳製品を欲しているとき、チーズは欲しがりませんでした。
たぶん妻の場合、乳糖の甘みや糖分を欲しがっていたのだと思います。
乳製品で注意が必要なのは、まずは乳糖かもしれません。
乳糖は、牛乳やヨーグルトにたくさん含まれています。(ヨーグルトは牛乳の7割くらいの量)
乳製品の是非についてはいろいろな説がありますが、
体感として、まずは乳糖に気を付けた方がよさそうだと感じています。
僕は、バターやチーズをたくさん食べても不調を感じませんが、
頻繁に牛乳を飲むと、少量であってもちょっとおかしくなる。
生クリームなら、、時々は平気なようです。
患者さんでも牛乳を大量に飲んでいる人、
毎日ヨーグルトをたくさん食べている人からは独特の違和感を感じますし、
牛乳を飲むと口内やのど鼻などに炎症が起こるという証言も、少なからず得ています。
はっきりした原因や理屈は定かではありませんが、
体験から、牛乳とヨーグルトについては気を付けることにしていて、
先日書いた食事の説明にも、牛乳とヨーグルトを「控えるもの」としました。
でも、、少量であれば問題ないんじゃないかとも思っています。
糖質依存傾向がなくて、腸の状態が良ければ大した影響は受けないはず。
摂りすぎに注意しながら、体感ベースで判断すればいいでしょう。
参考文献
「人とミルクの1万年」平田 昌弘 著 (岩波ジュニア新書)