異性化糖(果糖ブドウ糖液糖)とは?

kora

異性化糖の危険性

いろいろある甘味料のうち『異性化糖』は最も避けるべきもの。

なぜなら体内で消化される必要なく、

急激に吸収されてしまう高度に精製された糖だからです。

異性化糖とは、トウモロコシなどのデンプンを原材料にして、

人工的に精製して作り出した液糖のこと。

成分表示には「果糖ブドウ糖液糖」などと表記されています。

異性化糖は、はじめからブドウ糖と果糖という「単糖」の状態になっています。

砂糖は正確にはショ糖という糖で、ブドウ糖と果糖が結合した「二糖類」です。

(単糖、二糖類などについてはここで説明しています → 糖質とは何か?

砂糖は比較的急速に吸収される糖ですが、それでも酵素で分解されてから吸収されます。

しかし異性化糖は、はじめから「単糖」の状態になっている。

そのため、消化酵素で分解される必要がなく、

砂糖よりもさらに素早く吸収され、血糖値も急上昇させてしまいます。

虫歯の原因としても砂糖より強力であり、なかなか厄介なシロモノ。

その危険性について知っておくといいと思います。

工業的に有利な性質

異性化糖には、

原材料が安い

甘味の強さを調整できる

粘性が低く輸送や保管しやすい

低温で甘味が増すため、清涼飲料水や冷菓に適している

、、などの性質があります。

これらは、工業的に食品を作る際には大変便利な性質ですね。

そのため、日本やアメリカの食品業界で多用されています。

砂糖なし育児サポートブックを作ったこともあって、

ここ最近、砂糖の害や『砂糖断ち』について書き続けています。

砂糖なし育児サポートブック

2016.04.04

僕自身、書きながら砂糖の危険性について再確認していますが、

やはり、この異性化糖がいちばん大きな悪影響を与えていると思えます。

異性化糖の成分

異性化糖の成分は「ブドウ糖」「果糖」です。

製造過程でデンプンを分解してブドウ糖を作り、

さらにそれを特殊な酵素で「異性化」させ、果糖を作ります。

異性化糖では、製造工程でブドウ糖と果糖の成分を調節し、

甘味の強さをコントロールできます。

食品業界では砂糖(=ショ糖)とほぼ同じ甘さに調整したもの

(果糖55%ブドウ糖42%)が最も多く使われているようです。

このような異性化糖製品には、

果糖ブドウ糖液糖(果糖の割合が50%以上90%未満)

ブドウ糖果糖液糖(果糖の割合が50%未満)

高果糖液糖(果糖の割合が90%以上)

砂糖混合異性化糖液(10%以上砂糖が入っているもの)

などがあります。

異性化糖が入っている食品は?

異性化糖は、高度に精製されたブドウ糖と果糖のシロップ。

食品を安いコストで大量生産するためにとても役立つものです。

そのため、日本やアメリカの食品業界はこれを多用しています。

では具体的に、どのような食品に入っているでしょうか?

まず、甘い味の清涼飲料水にはたいてい入っています。

低温で甘味が増すという性質があるため、コールドドリンクに多用されています。

コーラや甘い炭酸飲料、野菜ジュース、缶コーヒー、栄養ドリンクなど、

裏側の成分表示を確認すれば、ほとんどのドリンクに使われているでしょう。

もちろん、アイスクリームや氷菓子などにも使われています。

そのほか、原材料が安いので缶詰やレトルト食品、

パン、クッキーなどの小麦菓子類、スナック菓子類に多く使われています。

また、ケチャップ、マヨネーズ、ソース類、ドレッシング類、

めんつゆ、みりん風調味料など、調味料関係にもけっこう入っていますね。

ちなみに、アイスコーヒーなどに入れるガムシロップは異性化糖そのもの。

工業的に量産されている加工食費や調味料を使うなら、

異性化糖を避けることができないのが現実です。

食事をきちんとして健康になろうとするなら、

素材を調理して食べる

安価な加工食品や調味料を使わない

市販の菓子類やソフトドリンクは飲まない

このくらいの努力は、どうしても必要でしょうね。

参考文献

『歯医者が虫歯を作っている』 長尾周格 著 (三五館)