知恵の継承
栄養の重要性が知られるようになって、子供を低栄養で育ててしまったことを悔やみ、自分を責めている親は少なくないと思います。
自分の責任を認めようとしない人がいる一方、そのことで自分を責め続けている親御さんもいます。
でも、今日からできることすればいいと思う。
それしかないわけですし。
仮に、子供が弱さを持ったまま大人になったとしても、弱いなりに上手く使えば長持ちするし、子供が親になったらその知恵が生きます。
仮に、何かの病や症状を患ったとしても、それを治すプロセスは得難い経験になります。
僕たちが自分より子供を大切に感じるように、子供達も自分より我が子を大切だと思うに決まってる。
だから過ちは知恵に変えて、次の世代に伝えていけばいい。
当座の幸せよりも、命を養う知恵の継承こそが重要だと思います。
僕は、自分の弱い身体や苦しい体験や思うままにならなかった半生に、なんか悔しいけど、やはり感謝しています。
生まれつき丈夫だったら、躓きのない順調な人生だったら、まず知り得なかったことが今はわかるから。
逆に今、それが分らなかったらと思うと、ぞっとします。
ながいこと苦しんででも『命を養う知恵』に近づけてよかった。
そして、この先も、もっといろんなことが分ってくるような気がしています。
自分が不完全な人間であってもいい。
経験から学んだことを仕事に生かし、育児に生かし、次へ伝えることができる。
それでいいし、むしろ、それが一番いいのかもしれません。