砂糖をやめるとストレスに強くなる ~副腎疲労にならないために~

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副腎から出るホルモン

副腎という臓器があります。

腎臓の上にちょこんと乗っているホルモンを分泌する臓器です。

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この副腎、皮質と髄質という2つの部分に分かれます。

表面の副腎皮質では、コルチゾールというホルモンを分泌しています。

アレルギーなどで処方されるステロイド剤を『副腎皮質ホルモン』とも呼びますね。

これは、コルチゾールを人工的に合成したもので、炎症を抑える働きがあります。

副腎内部の髄質は、アドレナリンというホルモンを分泌します。

これら副腎から分泌される2つのホルモン、

コルチゾールとアドレナリンは「ストレスホルモン」とも呼ばれていて、

興奮作用がある、ストレスを乗り越えるためのホルモンです。

これらのホルモンの作用で交感神経が興奮すると、

ストレスを乗り越えるのに適した「非常事態モード」になる。

非常事態モードだと、忙しくてろくに食事もできず、

寝る時間が取れないような状況を平気で乗り越えたりできてしまう。

興奮して疲れや痛みに対して鈍感になるので、かなりの無理が効いてしまいます。

副腎疲労とは

副腎疲労とか、アドレナルファチーグという言葉を聞いたことありますか?

アドレナルとは、副腎のこと。

これらは副腎が疲れてしまった状態をさす言葉です。

高ストレスで副腎からストレスホルモンがバンバン放出されるような状態は、

身体に大きな負担をかけます。

自然界だったら敵と遭遇して戦うとか、全力で逃げるとか、

非常事態に対応するための生理状態だと言えるでしょう。

現代人は常に高いストレスにさらされているため、

非常事態ともいえる生理状態がが長期間続き、疲れ果ててしまうことがあります。

このような場合、ストレスホルモンを分泌する副腎が疲れて、

だんだんストレスに対処できなくなってしまうんです。

これを、副腎疲労(=アドレナルファチーグ)と呼んでいます。

そして副腎が疲労すると、自覚症状として「慢性疲労」を感じます。

いつも体が重くて、疲れが取れない。

朝起きられない、午前中調子が悪い、思考が回らない、鬱状態になる、、

慢性疲労症候群とも呼ばれる、このような症状が出てきます。

血糖値の乱高下

高いストレス状態が続くと副腎が疲れてしまうということなんですが、

じつは、この副腎疲労「糖質の過剰摂取」によっても引き起こされます。

副腎疲労やそれに伴う慢性疲労と、糖質の過剰摂取には密接な関係があります。

なぜなら副腎が作るホルモンには、血糖値を調整する働きもあるから。

砂糖を食べるとブドウ糖が急速に吸収されるため、血糖値が急上昇します。

砂糖以外でも精白された穀物には、同じような作用があります。

血糖値は急激に上昇するほど、

血糖値を下げるホルモンであるインシュリンが大量に分泌され、

その結果、血糖値は急激に下降します。

ジェットコースターのようにビューンと上がってビューンと下がる、、

その結果、適正値よりも下がりすぎてしまうんです。

高血糖は困るんですが、下がりすぎても困ります。

そこで血糖値を上げるため、血糖上昇ホルモンを分泌します。

この時に分泌されるのが、副腎から出るコルチゾールやアドレナリンです。

このように、砂糖や精白された穀物をたくさん食べると、

血糖値の乱高下が起きて副腎を酷使しちゃうんですね。

それは「糖質の過剰摂取が慢性疲労の原因になる」ということでもあります。

アドレナリンの精神作用

アドレナリンはストレス時に副腎から分泌されるホルモンですが、

心身を「戦う」ことに適した状態に調整する作用があります。

交感神経を興奮させ、敵を恐れずに全力で戦うことができるような、

非常時に適した心身の状態を作り出すホルモンです。

ストレスにさらされている時、多少は興奮状態になった方が上手くやり過ごせます。

敵と戦う時に、

「怪我しちゃうかもしれないから怖いな、、」

「なんかめんどくさいな、、」

などと萎縮していたら、やられちゃいますからね。

理性や慎重さを吹っ飛ばして戦闘モードに入った方が、生存率が高まります。

それはそれで生きるためのシステムなのですが、、

困ったことに、血糖値を調整するためにアドレナリンが分泌されても、

同じような心身の状態が現れてしまうんです。

「甘いものをたくさん食べるとキレやすくなる」とか、

「精神的に落ち着きがなくなる」などと言われることがありますが、

一部には、血糖値を調整するために分泌された大量のアドレナリンが関係しています。

ストレスに強くなる

副腎とストレスホルモン、そして糖質との関係を見てきました。

砂糖や精白された穀物の影響で、副腎が疲れてしまうんですね。

すると本来持っていた「生きるために困難を乗り越える力」が弱くなってしまう。

つまり、ストレスに弱くなってしまいます。

それに加えて血糖調整のために無駄に興奮することで、

精神的にも落ち着きがなくなり、不安定になってしまう。

これは逆に言えば「砂糖を断ち、糖質の過剰摂取を控える」ことで、

ストレスに強くなるということでもあります。

だから、仕事などで強いストレスにさらされている人、

これから何かを成し遂げたい人は、

自分を強くするための食事を意識してみるといいでしょう。

 

※1図の出典 坂井建雄・橋本尚詞著 『ぜんぶわかる人体解剖図』

参考文献

『9割の人が栄養不足で早死にする!』 溝口 徹 著

『ぜんぶわかる 人体解剖図』 坂井建雄・橋本尚詞 著

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