向精神薬「パキシル」で発狂した人の話~鍼灸院で診た薬害~

pakisiru

うつの薬で発狂

以前診た患者さんの話です。

パキシルという向精神薬を服用したら発狂して即入院、

気が付いたら精神病院に入院していた、、という男性がいました。

入院中の記憶はほとんどありませんが、

ただ「死にたい、死にたい」と思っていたことを、

ぼんやりと覚えているそうです。

(実際に何度か自殺を図ったらしい)

その後正気に戻り、精神病院を退院しましたが、

めまい、全身のしびれ、皮膚の違和感、味覚障害、首肩の凝り、

このような症状に悩まされていました。

辛くて辛くてしょうがない。

病因に行っても、どこに行ってもよくならない。

鍼灸でなんとかならないか、、

すがる思いで来院されたんです。

うつ病と診断されて

心療内科では「うつ病」と診断されたそうですが、

詳しくお話を聞くと、うつ病じゃなさそうです。

仕事が忙しかった時期に立ちくらみがするようになり、

病院で内臓や脳神経を調べても何ともない。

でも、何となく不安で気にしていたら、

知り合いに「うつ病なんじゃない?」と、

心療内科の受診をすすめられた。

そして心療内科で実際にうつ病と診断され、パキシルを処方されました。

ところがパキシルを飲み始めてすぐ「発狂」し、

家族に連れられて精神病院に入院したのだそうです。

薬害で苦しむ人たち

実は、今まで精神薬の後遺症で来院した患者さんは、

この人だけではありません。

他にも数名、同じ薬で重篤な副作用が出ている人を診ています。

僕は特別、断薬とか薬害のケアなどを行っているわけじゃないのですが、

時々、こういった患者さんが来ます。

どこに行っていいかわからない、鍼灸ならどうか、、

ということなのでしょうね。

この患者さんは幸い、半年ほどの通院でほとんどの症状が無くなり、

日常生活には全く困らない状態にまで回復しました。

鍼灸を受けると楽になるとのことでしたが、

薬害に鍼灸が効くのか、単に時間が解決したのか、わかりません。

とにかく体力を回復させて、自然治癒を促す。

当初、それだけを考えて治療を続けました。

油脂でデトックス

もちろん体力回復のために食事指導もしました。

ご高齢で食が細く「お肉たくさん食べて下さい」というのは無理があったので、

できるだけ魚や卵を増やしてもらって、

あとは良質な油脂(亜麻仁油とバター)を摂ってもらいました。

精神薬など薬物の多くは脂溶性で、

体内の脂肪に溶けて残留すると言われているからです。

脂質の摂取が多ければ弱った細胞の回復を促すだけでなく、

体内の脂質代謝、脂質の入れ替えが活発になり、

多少なりともデトックスになるでしょう。

栄養の充実と同時に、そのようなことも期待して油脂を勧めました。

でも、正直言って何が効いたのかわかりません。

ご本人の回復力(=生命力)が強かったのでしょう。

今でも年に何度か、思い出したように来院されますが、

すっかり元気になっています。

薬害を目の当たりにする日常

鍼灸院を始めてから、薬害で大変な目にあっている人に少なからず出会いました。

精神薬だけじゃなく、ステロイド、コレステロールの薬、睡眠薬、抗がん剤、、

そのような薬の影響から、

心身の状態が明らかにおかしくなっているを目の当たりにしています。

おかしいというのは鍼灸師としての感覚、主観ですし、

患者さん本人はよくわかっていないことも多いので、

薬をやめろとか、危険だとか、簡単には言えません。

でも、

精神薬などめったなことで飲むものじゃない

医師が処方する薬でも、必要ないものが非常に多い

必要ない薬を飲めば、体は必ず悪くなる

理屈ではなく体感として、そんなふうに思っています。

ほとんどの医師はマニュアル通りに処方するだけで、

患者に何が起こるか気にしていないんじゃないかとさえ思える。

これは今でも日常的に直面している、重苦しい現実です。