肩こりの3タイプ 体質によって違う肩こりの原因と解消法 

katakori=taisitu

体質によって違う肩こりの原因

鍼灸院の患者さんが訴える症状のなかでも、

肩こりは、最も多いものの一つ。

実際、他の症状で来院する患者さんであっても、

肩こりのない人はほどんどいません。

でも、肩こりは全部同じではありません。

人それぞれ、身体の状態は様々です。

状態が異なれば当然、

症状を解消するために必要なことも違ってきます。

肩こり 3つのタイプ

東洋医学的に肩こりを考える場合、

大きく3つのタイプに分けることができます。

1、気滞タイプ(緊張型)

2、冷え・瘀血タイプ(血行不良型)

3、虚弱タイプ(筋肉不足型)

気滞、瘀血などの言葉については、

こちらの記事を参考にしてください。

東洋医学的8つの体質タイプ

では、3種類の肩こりについて簡単に説明しましょう。

1、気滞タイプ(緊張型)

気滞タイプの肩こりは、気の滞りによって起こります。

ストレスや過度の緊張、自律神経の乱れが原因している肩こりです。

このタイプの肩こりは、ひどいと肩がバリバリになる。

3つのタイプの中で最も激しい症状が出る肩こりです。

気滞タイプの肩こりには、以下にような特徴があります。

●後頭部から頭にかけて凝り、ひどくなると頭痛がする

●凝りがひどく、触ると痛い

●マッサージすると楽になる

●肩から背中にかけて広範囲に凝る

ストレスや過度の緊張が原因となり、

体質傾向として「気が滞りやすい」人に見られる肩こりです。

肩だけでなく後頭部から首の後ろ、肩甲骨の方まで、

広い範囲でコリや痛みが広がり、激しい頭痛を伴うこともあります。

このタイプは自律神経が緊張型に傾いていて、

リラックスできない傾向にあります。

マッサージが効きやすく、

ほんの数分揉んでもらうだけでも、かなり楽になります。

ただし、効果は一時的。

すぐに症状が戻ってしまうので、辛くなると揉んでもらう、、

マッサージが病み付きになりやすいタイプでもあります。

2、冷え・瘀血タイプ(血行不良型)

冷えや瘀血(おけつ)は、慢性的に血液循環が悪くなった状態。

このタイプの肩こりは、体質的な血行不良が原因で起こり、

次のような特徴があります。

●後頭部から首肩にかけて痛い

●寒い季節や夏の冷房で症状がひどくなる

●お風呂に入って温まると楽になる

●タートルネックやスカーフ、冬はマフラーが欠かせない

冷え・瘀血タイプの肩こりは、

冷房で冷えたり、寒い季節に悪化するのが特徴。

また、慢性的な鈍痛を伴うことが多いです。

冷えやすい肩や首、後頭部に痛みを感じることが多く、

お風呂に入ったり、温めることで痛みが和らぎます。

気滞タイプは肩甲骨から背中まで広範囲に凝ってきますが、

冷え・瘀血タイプの肩こりは、そこまで広がることは少ないです。

3、虚弱タイプ(筋肉不足型)

これは筋肉の細い、虚弱な体質の人に多い肩こり。

自分ではコリを感じていても、

人に揉んでもらうと「ちっとも凝ってない」と言われるかもしれません。

このタイプの肩こりは、筋肉不足が主な原因です。

同時に栄養不足や貧血を伴っていることも少なくありません。

東洋医学の体質でいうと、気虚や血虚の傾向が強くあります。

線が細く、胃腸が弱く、体力のない人がなりやすい肩こりです。

虚弱タイプの肩こりには、次のような特徴があります。

●凝っているというより「だるい」と感じる

●マッサージが効かない

●凝っている筋肉を触っても柔らかい

●重いものを持つと肩がだるくなる

このタイプは筋肉が弱すぎて頭の重みを支えきれず、

慢性疲労を起こしています。

凝るのは基本的に、肩のラインだけ。

本人は凝っていると感じても、

実際に触ると筋肉は柔らかいので人にわかってもらえない肩こりです。

また、マッサージしても効果がなく、かえって痛くなったりします。

筋肉が弱いため、強くもまれることには耐えられないのです。

強い施術をされると筋肉を傷めてしまうので注意が必要です。

タイプ別 肩こり解消法

このように、肩こりといってもいろいろな状態があります。

最後に、タイプ別の肩こり解消法を簡単にご紹介します。

気滞タイプ(緊張型)

気滞タイプの肩こり解消は、緊張を緩めることがカギになります。

自律神経の過剰な緊張が緩めば、肩こりも緩んでくるのです。

ストレスが溜まっている状態なので、休息やリラックスタイムが大切になってきます。

具体的には、

●軽い運動をして汗をかく

●部屋やお風呂で柑橘系、ミント系などのアロマオイルを使う

●ピリッと辛い香辛料や、香味の野菜を料理に使う

●首肩を軽くマッサージする(強く揉まない)

●後頭部を蒸しタオルで温める

などです。

これらの方法はどれも、緊張を緩め滞った気を「発散」させてくれます。

なんであれ楽しいこと、好きなことをすることもおすすめ。

ただし、睡眠を十分にとり、無理をしすぎないでください。

また、砂糖や過剰な糖質は気滞を悪化させます。

気滞とは、余剰のエネルギー(=気)が滞った状態だからです。

冷え・瘀血タイプ(血行不良型)

冷えや瘀血は、血液循環が慢性的に悪くなっている状態です。

いかに循環を良くするかが、症状を改善するカギになります。

当面の対処法としては、温めることが効果的でしょう。

また、食事の改善や運動によって基礎代謝を高めていくことがとても大切です。

●肩や背中をカイロや蒸しタオルで温める

●お風呂や温泉で全身を温める

●ショウガ、ニンニク、ニラなど、血行を良くする薬味を使う

●日ごろの食事で動物性タンパク質を十分に摂る

●運動や肉体労働で日ごろから身体を使う

このような方法で血流を良くし、肩こりを解消していくことができます。

虚弱タイプ(筋肉不足型)

このタイプの肩こりは、筋肉の弱さが原因しています。

ですから筋肉を強くする必要がある。

また、栄養を充実させる必要があるでしょう。

そのために、

●食事を抜かさず、1日3食しっかり食べる

●肉・魚・卵などの動物性食品を食べる

●日常的に軽い運動をする

●十分な睡眠をとる

●下腹部を温める(気を高める作用)

このようなことを続けることで、症状が改善してきます。

目先の対処法としては、温めることも有効です。

血液循環が良くなることで、筋肉の疲労が抜けやすくなります。

軽くなでる、さするなど、ソフトなマッサージで症状を緩和できますが、

強いマッサージや指圧は逆効果なのでやってはいけません。

気持ちよく感じたとしても、筋を痛め、かえって慢性化する可能性があります。