食べてくれないという悩み
お子さんがいる方が、途中で栄養充実の重要性に気が付くとけっこう焦ります。
少しでも良い状態を作ってあげなければと、あれこれ工夫して一生懸命食べさせている親御さんも多いと思います。
そして、肉を食べてくれない、卵を食べてくれない、レバーを食べてくれない、サプリ飲んでくれない、お菓子や炭水化物ばかり欲しがる・・
そういう悩みをよく聞くし、SNSなどでも目にします。
消化力が弱いなら徐々に慣らす
一つは、消化力の問題があります。
いままで糖質中心の食事を続けて来たのに、急に変えようとしても適応できないことがある。
消化力が弱いと食べることができないのは大人も子供も同じです。
消化力の弱い子の場合、肉などは徐々に増やしていった方がよい。
いきなり増やしても胃の働きが追い付きませんから。(高タンパク・高脂質な食材の消化には胃の力が必要)
現状で弱いなら、焦らずゆっくり時間をかけて強化していく必要がある。
もちろん、一般論としては子供の方が変化が速いです。
でも一人一人状態が違いますから、やはり慎重にやる必要があると思います。
サプリなんかも飲むには内臓の強さと慣れが必要で、特に虚弱な子にとっていきなりの大量摂取は無理でしょう。
波を描きながら変化するもの
もう一つ大切なのは『必ず波がある』ということ。
どうも一直線に物事を考える人が多いのですが、自然(身体)は一直線な変化を好みません。
肉となったら肉肉肉肉・・
卵となったら卵卵卵卵・・
プロテインプロテインプロテイン・・
サプリサプリサプリ・・
子供は自然に近い生き物だから、こういうやり方をするととても嫌がります。
休みたいときは休む
自然界にあるものは必ず、波を描きながら変化します。
食事で言えば、食べたくなったりなくなったり、肉が欲しくなったり要らなくなったり、野菜が欲しくなったりいらなくなったり。
そのような波があることは、だれでも経験していることでしょう。
それで正常なんです。
タンパク質料なども一日何グラムという目安量がありますが、毎日その通りに摂らなくても大丈夫です。
食べられるときに食べて、うんざりしたら休む。
うんざりするとか、飽きるとか、そういう感覚はけっこう重要だと思います。
それ『休みたい』という身体の声だから。
波に乗る
ブログから来院する方の中にもいるのですが、特定の情報を重視するあまり自分の感覚を無視して突き進み、転ぶ人が多いようです。
仮に方向性が正しかったとしても、変化が急すぎると不調が出ます。
もし今、栄養不足状態から充実状態に変えていこうとするなら、全体としての方向性が維持できていれば良い。
そして、小さな波には、素直に乗る。
美味しく食べられるときにはせっせと食べて、休みたくなったら素直に休む。
そしてまた、食欲が戻ったらしっかり食べればいい。
のべつ幕なしに食べ続けたり、無理やり詰め込むような食べ方をするより、その方がきっとスムーズに変わることができます。