鍼灸と栄養による耳鳴りの改善

miminari

耳鳴り

今日来た患者さん。

60代後半 女性

十年来の耳鳴りがひどくなり、2か月前に来院しました。

2週間に一度のペースで、首肩周辺のコリ解消、東洋医学的に血を増やし腎を補う鍼灸治療を行っています。

それと同時に、高タンパク食、糖質控えめ(甘いものをやめて夜おかずのみ)ビタミンC3g、E800IU服用をはじめてもらいました。(ビタミンEは2か月かけて徐々に増やした)

本日4回目でしたが、

『10年間止まったことのなかった耳鳴りが止まっている!』

との報告、とても喜んでいました。

一年くらいはかかると思っていたので、変化の速さに僕も驚いています。

(もちろん完治するにはもう少しかかるはず)

耳鳴り治療は難しい

一般論として、耳鳴りの治療は難しいです。

病院では『一生治らない』と言われてしまうことも多いようですし、何とかして治らないかと、さ迷い歩いている患者さんもたくさんいます。

若い人の突発的なものは別ですが、加齢とともに現れる難聴は一種の老化現象であり、そう簡単には治りません。

でも、絶対治らないかと言えばそうでもなく、真面目に食事の改善に取り組み、根気よく通院した方はだいたい改善しています。

治らないのは食の改善を一切しない人で、僕の手には負えないことが多かった。

ただし良くなる場合も、今までは鍼灸+食事法で1年以上かかって徐々に改善するケースがほとんどでした。

ビタミンで治癒が加速している

ところが最近、ビタミンの併用で変化が早まっています。

今年に入って、サプリ併用での耳鳴り改善例が他にも2例ありました。

今回使ったのはビタミンCとEですが、抗酸化、血管の正常化、血流促進、細胞膜の正常化、、などの効果があり、老化によって起こる症状が治りやすい体のコンディションを作るために役立つはず。

僕は栄養療法の専門家じゃないので、勧めるサプリは最小限にしています。

あくまで食事の改善を優先してサプリは補助として控え目に使っているのですが、それでも合う場合は変化が速い。

耳鳴りは血管やリンパ管の劣化による抹消循環の悪化、神経の糖化などが関係していると思います。

また、音を感知しているのは脳の神経ですから、耳そのものの異常とも限りません。

原因不明とされることも少なくないようです。

ともあれ、聴覚に関する機能や神経が正常化するためには、首肩など、頭部周辺の血液循環・体液循環は良いに越したことはないでしょう。

実際に耳鳴りの患者さんには、首や肩に異常なコリやシコリがあることが少なくありません。

これを正常化すれば頭部の環境が劇的に変わりますから、鍼灸単独でもある程度は改善することがあります。

そして循環する血液や体液に十分な栄養が含まれ、代謝が活発になる方が回復しやすいはず。

老化現象にはタンパク不足や総合的な栄養不足、活性酸素による細胞の損傷が大きく関与していますから、栄養状態を良くして細胞の再生と抗酸化力を高めてやること。

鍼灸と栄養的アプローチを併用することで、若返る方向に身体を向かわせる。

そんな方針で取り組んでいたのですが、着実に効果が出てきました。