鶏づくし
にわとりの展示会に行ってきました。
あ、、にわとりと言っても剥製です。
約60種類150羽のにわとりの剥製を展示している、とても珍しい展示会をやってるんですよ。
いや~、世界にはいろんな鶏がいるんですね。
僕、興奮してしまいました。

会場には、それぞれの鶏について簡潔に説明したDVDが流れています。
非常に勉強になります。
まず目についたのがこいつ。
オーピントンという鶏、、でかいです。

会場の中で、一番でっかい鶏でした。
犬で言えばセントバーナードとか、そんな感じでしょうか。
僕はどうも、でっかい鶏に魅力を感じます。
でっかい系の鶏は他にも、
コーチン、ランシャン、ジャージージャイアント、ブラハ、、いろんなのがいます。
これはコーチン、中国の肉鶏です。

こちらはブラハ、インド原産の鶏です。

日本の鶏もたくさんいました。
その中でも平安時代から飼われている『小国』という鶏が気になりました。

小国は平安時代の宮中で飼われていた記述が残っているそうです。
小国は小告、正刻、などとも書かれて『夜明けを知らせる』『時を告げるもの』として特別な存在だったんですね。
他に日本の鶏では、これ、初めてみたんですけど、とても奇麗だと思いました。
土佐九斤、土佐の地鶏ですかね。
それからシャモ。軍鶏っていう字を当てます。
闘鶏用の鶏、、こわいです。

僕が小さい頃、父が趣味で小型の軍鶏を飼っていました。
気性が荒くていっつも夫婦で喧嘩たのを思い出します。
軍鶏もいろんな種類がいるようで、たくさん写真撮っちゃいました。
金八(きんぱ)という軍鶏

外国の鶏は、変なのがいっぱいいます。
これはドンタオ

足が恐竜みたいです。
もう数百羽しか残っていないんだとか。
全身真っ黒のインドネシアの鶏もいました。
アヤム・チェマニ

この鶏は、身体にいいものとして、病気の時に食べるんだそうです。
ポーリッシュ
ポーランド原産で、へんてこな頭しています。

インド源産の『ブラハ』はアメリカに渡り、肉用として注目されたそうです。

今は成長の早いブロイラーが開発されて、ペットとして飼われているんだとか。
気性がおとなしいから飼いやすいんですって。
こんなのいたらかわいいですよね。
こいつは鶏の原種、セキショクヤケイです。

インドネシアの森の中に生息する、野生の鶏ですね。
現在家畜として飼育されているにわとりをDNA解析すると、
セキショクヤケイが基になっているということがわかるそうです。
にわとりのご先祖様ですね。
僕はでっかい鶏に興奮していましたが、妻はチャボを気にいっていました。
チャボは、江戸時代の日本で作出された、愛玩用の小型の鶏ですね。
種類もいろいろあるようで、毛の色が違ったり、巻き毛になったり、いろんなのがいます。
逆毛チャボ

桂チャボ

江戸時代の農村では、庭先で鶏を飼っているのが一般的だったようです。
ただ食料として飼うだけじゃなく、観賞や愛玩動物として、
あるいは闘鶏などの娯楽として、にわとり文化が深く根付いていたのですね。
品種の作出って、昔の人は遺伝とか分かっていたのかもしれません。
いや~
楽しかったです。
ニワトリ展『鶏づくし』は、
湯島の文京区教育センターで、今月の17日まで開催されています。
にわとりの好きな人はぜひ行ってみてください。