現代の動物性食品は毒だらけなのか? ~畜産肉の危険性について考える~

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畜産肉は毒だらけ??

現代の畜産は薬漬けだと言われます。

ホルモン剤や抗生物質をたくさん使い、遺伝子組み換え作物を餌に飼育するため、

その肉を食べると薬剤やホルモン剤や、いろんな毒素を食べることになる。

海が汚染されているため、魚介類にも重金属などの有害な物質が蓄積している。

動物性食品を食たくさん食べれば、こういった毒をたくさん食べることにもなってしまう。

このような心配をする人は、けっこういます。

僕がにわとりを飼い始めたのも、

『安全な卵』が食べたい、というのが一つの理由です。

でも本当に危険なのかどうか、詳しいことはわかりません。

おそらく人体にどのような影響があるか、明確な証拠はまだ上がってないんじゃないか。

 

安売りのお肉たべてます

僕は、家族で肉食系の食事を実践し、

患者さんにもその人に合わせて勧めています。

最近は、こうしてブログでの情報発信もはじめました。

安全性を確信していて、しかも必要性を感じるからやってるんですが、

動物性食品の毒について気にしている人から見れば、

なんとも無責任な態度に映るかもしれません。

自然な環境で育った動物性食品だけを勧めているわけじゃありません。

どこのスーパーでも売っているような食品を食べることを前提にしています。

我が家でも日常的に、安売りのお肉なんかを買って食べています。

たいして儲からない鍼灸院を細々と経営している僕には、

厳選された食材だけを買う経済力はありません。

僕の患者さんは若い世代も多く、ごく普通の生活をしている方がほとんど。

ジビエや、特別な環境で飼育したお肉だけを勧めるような食事指導は、

理想的ではありますが、現実的じゃないんです。

でも、、そんなこと続けていて本当に大丈夫なんでしょうか??

 

毒を避けるより栄養を満たす

僕は科学者じゃないので、データとか論文とか、

学問的根拠をベースに判断していません。(できないし)

ごく普通の生活者として、日々患者さんと接している臨床家としての実感をベースに、

いろいろある情報を取捨選択して、自分の立ち位置を決めています。

だから、べつだん明確な根拠のある話じゃないのですが、、

当面は大丈夫だと思っているんです。

個人の健康について言えば、おそらく畜肉の悪影響よりも、

栄養欠乏の悪影響の方が短期間に、しかも明確に出現します。

それは菜食やってた自分の体験からも、患者さんや身の回りの体験からも明白。

だから、まずは必要な栄養をしっかり摂ることをお勧めしてるんです。

そのためには、動物性食品を中心に食べるのが現実的で、即効性があります。

 

解毒力

家畜の肉や卵に多少の毒が含まれるとしても、

身体にはそれを解毒する力『解毒力』が備わっています。

肝臓の働きを中心としたこの解毒力は、栄養欠乏だと十分に働きません。

粗食・菜食をやってると、食べ物の質にとても敏感になります。

一方、栄養あるものをしっかり食べて体力の充実している人は、

ちょっとくらい変なもの食べても平気でいることが多い。

これは鈍いというわけじゃなく、毒の処理能力が高いからです。

毒を放置していいとは思いませんが、

個人の健康を考える場合、まずは解毒力を高める。

そのためには十分な栄養を摂ることがどうしても必要なため、

ごく普通の食材で構わないからしっかり食べることを勧めているんです。

 

環境が先に壊れる

現代的な大規模畜産によって起こる問題は、

それを食べた人よりもむしろ、環境や生態系に先に現れるんじゃないか。

大規模畜産では一か所に何万頭、何十万羽という数の家畜を密飼いします。

密飼い、、つまり、狭いところにぎゅうぎゅう詰めにして育てるんです。

その目的は『生産性』を高めること。

経営的な視点から、利益を最大化する方式が採用されているようです。

その結果、狭い敷地内に大量の排せつ物が出て処理しきれず、環境を汚染しています。

大規模畜産は、環境負荷が非常に高い生産システムなんです。

膨大な家畜の排せつ物が土壌を汚染し、川を汚染し、海を汚染している。

エビや魚の養殖場も、同じように環境を汚染しています。

その結果、生態系は深刻なダメージを受けているはず。

また、大規模畜産には大量の穀物飼料が必要です。

トウモロコシや大豆などの穀物飼料は、大規模畜産を支えるため、これまた超大規模に生産されている。

農薬、化学肥料、除草剤、遺伝子組み換え作物など、近代的な農業の粋を尽くして飼料用の穀物生産がおこなわれています。

例えば、ブラジルなどの熱帯雨林を切り開き広大な土地を使って行われる農業は、そのまま超大規模な自然破壊になっています。

 

生存基盤を壊すシステムは長続きしない

何でもお金で買える日本に住んでると、いまいち実感が湧きませんが、

自然環境という生存基盤を壊すようなシステムは長続きしないはず。

畜肉に含まれる毒よりも、そのシステムがもたらす環境破壊の方が先に、

僕たちの生存を脅かすんじゃないかと考えています。

やはり、これは、捨て置けない問題。

このまま行くと本当に、子供たちの未来を壊してしまうと思うんです。

日本は、資金も技術も人材もそろっている稀有な国です。

しかも、自然が豊かなので、本来食料を輸入するような国ではないと思います。

 

現状を変えるためにできること

農業や畜産の在り方をどうやって変えていくか、、

一つには、消費者として買うものを変えていくことで、相当変わるはずです。

生産者は売れるものを作るし、売れないものを作ることはできません。

でも、それには購買力が必要。

いいものはどうしても高くつくので、お金持ってないとできないですよね。

でももう一つ、比較的誰でもできる強力な方法があります。

それは、、自分で作ること。

就農するとか、プロになるというのではなく、

食べ物を素人が自分で作るような動きが広がると、

現状を変えていく大きな力になります。

そんなの無理だって思いますか?

でも日本には、それをできる場所がたくさんあります。

その気になればやれる人もたくさんいる。

この記事にも書きましたが、去年から小さな養鶏を始めました。

肉食で自給自足できる?? ~僕が鶏を飼う理由~

自分なりに出来る所から、始めてみようと思います。

 

参考文献

『ファーマゲドン』 フィリップ・リンベリー /  イザベル・オークショット 著