現代食を食べない人にはニキビがない!?
ニキビに悩んでいる人は、砂糖をやめてみることをお勧めします。
『砂糖を断つ4冊』で紹介した本『砂糖をやめればうつにならない』には、
砂糖がニキビを作る!
ニキビは西洋文明の病気である。
砂糖に代表される現代食を食べない人には、ニキビがない。
と書かれています。
この本の中で、砂糖とニキビの関係を示すものとして、
いくつかの研究が紹介されていました。
先住民族はニキビがない
コロラド州立大学のローレン・コーディン教授は、
20年以上にわたり加工食品が浸透していない地域に出向き、
現地人の食事と健康に関する調査を行いました。
その結果、砂糖や、砂糖のように高度に生成された炭水化物が、
ニキビを発生させるという結論を得ました。
砂糖や精白された穀物が多く含まれる『現代食』を食べない人達には、
ニキビが全く見られなかったのです。
パプアニューギニア、キバタン島の住民1200人を調査したところ、
15歳~25歳の若者300人を含めて、誰にもニキビがありませんでした。
この島の人たちが食べていたのは、魚、野菜、果物、ココナッツ、根菜類。
西洋人が食べるような、シリアル、ケーキ、チョコレートなど、
砂糖や精白された炭水化物が多く含まれる食品を食べていませんでした。
また、パラグアイの狩猟採集民「アチェ族」は、
野生の鳥獣、トウモロコシ、玄米、キャッサバが中心の食生活をしています。
ここでも調査した115人の中に、ニキビは1件も発見されませんでした。
ニキビの治るツボ
皮膚科の医師は、食べ物がニキビの原因であるとは認めていないようですが、
ぼくが体験した範囲でも、顔や背中にニキビや吹き出物のできている人の多くが、
日常的に砂糖や、炭水化物をたくさん食べていました。
そういう患者さんからは、ニキビが治るツボは無いですかって聞かれます。
ぼくはそういうツボを知りませんが、食べ物との因果関係は強く感じています。
東洋医学では顔や背中にできるニキビを、過剰な熱が体表に現れた状態、、
として見立てることがあります。
過剰な熱が生まれるからには「熱源」があるのですが、
砂糖は身体の中で、非生理的な熱(病的な熱)を生み出すと考えています。
皮膚のトラブルと砂糖
先に紹介したコーディン教授の研究の他にも、
ニキビの若者に砂糖や精白された炭水化物を控えさせ、
野菜やタンパク質を十分に摂らせる食事をさせることで、
ニキビの数が減り、症状が改善したという報告があります。
砂糖や食生活がニキビの『唯一の』原因か、わかりませんが、
ニキビで悩んでいる人の多くは10代から20代の若い人。
目立つ所に出てくるから、やっぱり気になりますよね。
砂糖はニキビだけでなく、水虫、アトピー、フケ症など、
皮膚のトラブル全般と関係がありそうです。
このような症状で悩んでいる人は、
安全でお金もかからない『砂糖断ち』を試してみるといいですよ。
もしこれで、きれいなお肌が取り戻せたら儲けもんです。
参考図書
『砂糖をやめればうつにならない』 生田 哲 著