トランス脂肪酸と脳 マーガリン・ショートニングってどんなもの?

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食べてはいけない油

脂質は大切な栄養素です。

脂控えめがヘルシーだとよく言われていますが、

間違いだと思います。

自分の体調や欲求に合わせておいしく食べている限り大丈夫。

むしろ積極的に食べた方がいいと思っています。

肉、魚、卵などの動物性食品や、バターやラードなどは高脂質食品ですが、

こういったものは食べたいだけ、気にせず食べて大丈夫。

でも、、一切食べない方が良い高脂質食品もあります。

それは、マーガリン、ショートニングと、

それらを使用した加工食品です。

 

植物油の性質

ショートニングは食品の原材料欄に「植物油」と書かれています。

マーガリンも植物性の油です。

植物性の油は、常温で液体になっています。

サラダ油、菜種油、ごま油、オリーブオイル、、

みんな液体で瓶やボトルに入っていますね。

これら植物油には、酸化しやすいという欠点があります。

酸化、、つまり、空気に触れると劣化してしまう。

これは「不飽和脂肪酸」という植物油の主成分が持っている性質です。

 

水素添加という技術

バターやラードなど動物性の脂は常温で固形です。

これらは「飽和脂肪酸」が主成分になっていますが、

植物油の不飽和脂肪酸と比べて酸化(=劣化)しにくく、安定しています。

一方、植物油には空気に触れると酸化しやすい特徴があり、

あまり日持ちがしません。

マーガリンやショートニングは、植物油のこの欠点を改善すべく開発されました。

マーガリンやショートニングは、植物油を加工して動物性の脂と「似たような」性質を持たせたもの。

それには「水素添加」という技術がつかわれています。

水素添加をした植物油は常温で固形を保ち、空気に触れても劣化しにくく、長期間おいしく食べることができます。

植物油に水素添加の加工をするとバターやラードにに含まれる飽和脂肪酸に良く似ているけれど、少しいびつな脂肪酸が出来上がります。

これが「トランス脂肪酸」です。

 

オイルのプラスチック化

トランス脂肪酸は植物油を常温で固形に保つことを可能にしました。

でも、健康に役立つ食材にはなりませんでした。

安価に製造できる代わりに、身体に与える影響が深刻になったんです。

油脂の研究者は油の水素添加を「オイルをプラスチック化する」と呼ぶようです。

プラスチックは自然界で分解されないので問題になっていますが、

トランス脂肪酸もプラスチックに近い構造を持ち、自然界では分解されにくい物質、

体内でも正常に代謝されず、身体の負担になってしまいます。

 

活性酸素を発生させる

自然界存在しないトランス脂肪酸は、腸に大きな負担をかけます。

腸はプラスチック化された油の分解を上手く出来ないのです。

また、トランス脂肪酸を摂ると、体内で活性酸素が発生します。

活性酸素は身体を酸化させる力の強い酸素です。

過剰に発生すると、鉄がボロボロにさびるように、身体の細胞や遺伝子を傷つけてしまいます。

これが癌をはじめ多くの病気の原因になる。

一言でいうと、老化が促進されてしまうんです。

 

最も影響を受けやすい場所は、脳

トランス脂肪酸の影響を最も受けやすい臓器は、脳かもしれません。

なぜなら、脳の約6割は脂質でできているからです。

トランス脂肪酸が脳に入ってくると脳細胞に紛れ込み、

細胞を構成する材料の一部として使われてしまう。

その結果、神経伝達機能が不安定化になってしまう。

これが、注意欠陥障害や注意欠陥多動性障害、

認知症などの原因となるという研究報告もなされています。

 

フライドポテトが脳を壊す

このように、なかなか厄介なトランス脂肪酸ですが、

海外ではすでに、規制の動きが強まっています。

しかしどういうわけか日本では、全く規制されておらず、

日常的に目にする食品に大量に使われています。

たとえば、ファーストフードのフライドポテトは、

ショートニングを使って揚げています。

ショートニングを使うと「カリッ」「サクッ」っとした食感に仕上がるようです。

でもこれ、ポテトの表面をプラスチックコーティングしているようなもの。

頻繁に食べてたら頭悪くなっちゃいますよ。

ショートニングは、実にさまざまな食品に使われています。

スナック菓子、クッキー、ビスケット、パン、ケーキ、ドーナツ、アイスクリーム、インスタントラーメン、、

どれも日常的に食べられている食品ばかりですよね。

ショートニングを使うと食感の良い食品を安価につくれるため、食品業界で多用されているのです。

おそらく、日本で規制がすすまないのは、食品業界への影響を考慮しているのでしょう。

 

子供に与えないように

日本はあるいみ豊かで平和な国ですが、、

こと健康に関しては、自分の身は自分で守る必要がありそうです。

そういえば僕がパン屋だった時、厨房にはショートニングが常備されていました。

パンの材料としてもたくさん使われていますが、パンを焼く鉄板やケースに塗るんです。

鉄板やケースにパンがくっつかないように「油膜」を作る必要があって、

焼いた後や前に必ず油を塗るのですが、その油はショートニングでした。

無味無臭なうえに常温で放置しても腐らない油として重宝していたのですが、、

こんなに厄介な代物だとは知らずに使っていました。

きっと僕の脳細胞にもトランス脂肪酸が混入しています。

それがいつか出て行くのかどうか、、わかりませんが、

まだ幼い息子には、与えないよう気をつけたいです。

トランス脂肪酸については、こちらの記事も参考にして下さい。

肝臓が解毒できないもの ~トランス脂肪酸に要注意~