鍼灸が効くしくみ②~バランスをとる~

hari

鍼灸とバランス

「お身体のバランス整えます」なんてフレーズ、聞いたことありませんか?

バランスって、、なんでしょうね?

なんとなく聞こえがいいですが、曖昧に使われていることが多い言葉です。

でも、僕もバランスをとるべく鍼灸治療しています。

 

バランスってなんだ?

バランスといってもいろいろですが、

例えば温度のバランス。

よくあるんですけど、全身を触っていくと手足などの末端が冷たい。

例えば膝から下だけ、くるぶしから下だけがやたらと冷たい人っていますよね。

いわゆる「冷え」の状態です。

これを温度のアンバランス、

あるいは血液分布のアンバランスとしてみます。

血液の量というより、血流の悪さだと思いますが、

まあ、末端で血流が滞った状態なんです。

ぐんぐん流れていれば、あったかいはずですから。

こういう時、単純に冷たい足に鍼やお灸をします。

するとその部分の血流が活性化して温まり、

全身の温度と均一化して「バランス」が取れます。

このようなに、温度や血流に偏りや滞りがある状態で、

何らかの症状、たとえば頭痛どがある場合、

偏りを均一化すると症状が消えてしまうことがある。

これ、ほんとうによくあることなんです。

ただし、アンバランスになった原因を解決しなければ、

また再発しちゃうんですけどね。

 

問診と診察

患者さんが来ると、まず何に困っているか伺います。

そして、思い当たる原因があるか、病院での診断結果、

今までの経緯、、できるだけ情報を引出します。

その上で、お身体を診る。

診るときは、異常所見、、つまり、変なところがないか探しているんです。

変に冷たいとか、変に熱いとか、盛り上がってるとか、凹んでるとか、、

こういうのを、虚・実・寒・熱などといいますが、

何か異常を発見したら、それと症状との関連性を考える。

そして関連がありそうなら、元の状態に戻すような刺激をするんです。

熱いなら冷ますような、冷たいなら温めるような。

盛り上がっていれば平らになるような、

凹んでいれば、それも平らになるような。

これが上手く行くと、症状は改善します。

そうやって症状の改善をはかりながら、身体の状態を良くしていく。

鍼灸で言う「バランスをとる」とは、例えばこのようなものです。

同時に、そもそもアンバランスになった原因を解決できたら、

本当に「治る」ことにつながります。

 

治癒力の呼び水

鍼灸はシンプルな道具しか使わないので、複雑な事は出来ません。

だから身体の状態を「虚・実・寒・熱」くらいシンプルな概念に置き換えて、

シンプルに処置します。

でもその処置、刺激が、身体の本来求めている方向性と一致している場合、

治癒力が急速に働き始めるんですよ。

治療はあくまで「治癒力」が発動するきっかけを与えるための「呼び水」のようなもの。

だから、的を外すと何にも起こりません。

ま、効かないんです。

また、本人に体力がまったくない場合、やはり何も起こりません。

あくまで治しているのは、本人の治癒力だからです。

 

鍼灸はわりと安全

鍼灸を危険なものだと思っているひと、けっこう多いです。

確かに鍼を刺したりするので、まったく危険がないとは言えません。

だからこそ国家資格になり、一定の教育を受け、

資格を得なければできないことになっています。

でも、どこにでもブスブスと刺して、

組織を壊してしまうようなものではないんですよ。

使うのは髪の毛位の太さの細い針ですし、

よほど頑張らなければ、たいした侵害刺激は出来ないんです。

注射針のように断面が平らじゃないので、

筋肉などの組織を切断することもありません。

お灸も、今では大きな火傷をさせるような使い方はほとんどしませんし。

適切に使えば、組織を傷つけずに治癒力を引き出せる医術なんです。

副作用もほとんどありません。

今の医療って本当に「薬漬け」なんですよね。

あれ、よくないですよ。

薬なんていくら飲んでも健康になれません。

そこから抜け出して、自分の治癒力で自分を治し健康を維持してほしい。

そのきっかけとして、もう少し鍼灸を活用して頂ければと思います。