たべるちから③ ~咀嚼力と消化力~

kodomo

歯並びが悪いのは遺伝??

歯並びが悪いことを遺伝や、よく噛まなかったことが原因だと思っている人が多いですが、

それ、ちょっと違うみたいですよ。

あまり知られていないことですが、低栄養状態で育った子供は、歯並びや噛み合わせが悪くなります。

これは、頭蓋骨やあごの骨の成長が不十分になるためです。

プライス博士の『食生活と身体の退化』には、このことが詳しく書かれています。

伝統的な食生活を守っている先住民族には、虫歯や歯並びの悪さがほとんどありません。

しかし、白人が持ち込んだ食品、

砂糖

精白された小麦

缶詰などの加工食品

植物油

こういったものを食べるようになった先住民族の多くは、短期間のうちにひどい虫歯なります。

そして、このような食品を食べた親が産んだ子供たちに、高頻度で不正咬合、つまり、歯並びの悪さが出現しました。

 

遺伝じゃない

もし、歯並びの悪さが遺伝の問題なら、伝統的な食生活をしているグループにも不正交合(歯並びの悪さ)が見られるはずです。

しかしプライス博士の報告では、同じ民族の中で『食生活が変わった時期に』不正交合が見られるようになりました。

また、同じ民族で伝統的な食生活を守っていた人たちには、そのような変化が見られませんでした。

砂糖、精白された小麦、缶詰などの加工食品、植物油、

このような食材を中心とした生活では、健康を維持し、子供の発育を引きだすために必要な栄養が十分に摂れません。

重要なのは『食生活を変えた親から生まれた子供』に不正交合が現れたことです。

妊娠中栄養不足の状態だった子どもの頭がい骨は、頭蓋骨の中段、上あごのある部分の発育が悪くなる傾向があるようです。

つまり、上あごが小さく、狭くなる。

そして、狭い上あごでは永久歯が入りきらないため、歯並びが悪くなってしまいます。

 

そしゃく効率

歯並びが悪いことで『外見』を気にする方が多いですね。

もちろんそれも気になりますが、他にも健康上で重要な問題があります。

ガタガタの多並びでは『噛みあわせ』が悪くなり、食べ物を咀嚼する『咀嚼効率』が低下します。

たとえば一口30回同じように噛んでも、歯並びのいい人と悪い人とでは、

食べた物の『こなれ方』に大きな差が出てしまいます。

これは、消化力に大きく影響します。

 

唾液の質もだいじ

また、栄養が足りないと唾液の質も悪くなります。

唾液は、いちばん始めに出る消化液です。

様々な消化酵素を含み、殺菌作用などの免疫作用もあります。

食事で糖質を摂ると、口の中の細菌の働きで『酸』ができます。

虫歯は、この酸で歯が溶けた状態ですが、じつは唾液に『溶けた歯を修復する働き』もあります。

歯磨き粉のCMなどで言ってる『再石灰化』というやつですね。

特別な歯磨き粉使わなくても、唾液には、再石灰化の働きがちゃんとあるんですよ。

だから、質のいい唾液が十分に出ていると、小さい虫歯は自然治癒することもあるようです。

治らなかったとしても、進行が止まったり。

虫歯は一回なったら絶対治らないと思われていますが、ちょっと違う見方があることを知っておいていいかもしれません。

(※大きな虫歯はムリだと思います。歯医者さんに相談してください)

 

妊娠初期の栄養状態

歯並びの良しあしを決定する『上あごの発育』、

これは、妊娠初期の栄養状態に左右されるようです。

つまり、食べるちから、消化力の良し悪しは、生まれる前にある程度決まってしまうことになります。

食べるちからを養うには、いかにしっかりしたあごの発達、歯並び、かみ合わせの良い状態を引きだせるか、

それが、胃腸など消化吸収に関わる内臓の発育と同時に重要です。

ですから、虫歯にならず、歯並びが良くなるような生活をする必要がありますが、

それは、妊娠中、いえ、妊娠前から始めなくてはいけません。

からだの基礎的な部分の発育はその頃に決まってしまうんですよ。

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親なんですよ

噛み合わせの問題は、つまり『親の問題』です。

ブログ始めるにあたって、妊娠中や授乳中の話題から始めたのにはわけがあります。

食事や栄養は健康状態に大きく影響していますが、はっきり言って、

大人になってから気付いても遅いんです。

もちろん誰もが手遅れ、、というわけじゃないですよ。

現実には、気がついたところから修正していけばいいと思います。

でも、やはり妊娠中、生育期間に受ける影響が大きい。

逆に言えば、妊娠前から十分な栄養を摂っていれば、子どもの完全な発育を引き出せる可能性が高まります。

 

若い女性は肉・卵・チーズを

だから若い女性は特に、肉、魚、卵、チーズなど、動物性の食品を十分に食べて栄養を満たしてください。

実際に多くの先住民族は、妊娠前の半年の間、女性に特別な栄養を取らせる習慣があるそうです。

その内容は、魚卵、蟹、貝類、動物の目、肝臓、脾臓、副腎、、など。

お肉といっても動物の筋肉だけでなく、内臓など様々な部位を食べて栄養を摂っていたようです。

食材を選ぶとき、このようなことも参考にしたいですね。

また、砂糖などの糖質を過剰に摂っている子供は、早い時期から虫歯になってしまいます。

はじめから歯がボロボロでは、噛む力、食べる力も弱くなってしまいます。

逆に砂糖など甘いものを与えたければ、子どもは虫歯になりません。

虫歯にならないような子育てができると、生命力の基礎である『消化力』も同時に養うことができます。

このように、糖質を控え、肉卵チーズなど栄養のあるものをしっかり食べる食習慣は、食べる力、咀嚼力を養うためにも重要なんですよ。