肉食で冷え症が治った話

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治らなかった冷え症

僕は、長い間冷え症でした。

寒いのが苦手で、夏でも長ズボン+靴下が基本、

冬の夜は湯たんぽを入れて寝て、

それでも足らずに、毎日足湯をしていました。

鍼灸師なので、鍼やお灸も自分でやっていましたし、

冷えに効くと言われる飲み物、食べ物、サプリメント、

運動や入浴法など、いろんなことを試してみましたが、

効果があっても一時的、

すっかり治ることはありませんでした。

 

 温めれば治る!?

巷では『温めれば治る』みたいなことがよく言われています。

でも僕は、いくら温めても治りませんでした。

っていうか、、温めて冷え症が治った人をまだ見たことないんです。

治った人、ホントにいるの??笑

鍼灸もある意味、温めることを得意する治療法です。

速効的に血行が良くなりますし、お灸は物理的に熱を利用しますから、温まります。

僕は自分でできるので、もちろん、いろんなやり方を実験しました。

鍼灸効果あるんですよ、とっても。

でもねぇ、、一時的なんです。


運動も大切だと言われます。

『熱を発するのは筋肉だから』ということです。

僕も、ランニングやウォーキング、筋トレなど一生懸命やりました。

でも、、暖かいのは運動中だけでした。

 

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ストレスがいけないとも言われます。

いわゆる『ストレスモード』だと手足や末端の血行が悪くなり、冷える生理状態になるからです。

でもねぇ、

ストレスって、誰でも多少はありますよね。

ストレス消すのはムリですよ。

 

お肉食べたら治った

でも、そんな頑固な冷え症が、食事を変えたら治ったんです。

しかもほとんど運動をせず、高いストレスを受けたままの状態で。

(鍼灸臨床は、まいにち病人の悩みを受け止めるため高ストレスなんです)

だから、世間で言われることって嘘じゃないとしても、

重要なポイントを外しているんじゃないかと思っています。

結局、簡単なことでした。

菜食から肉食に食事を変えたら、頑固な冷え症がほぼ、完治してしまいました。

 

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治るまでにかかった期間は、半年から1年といったところでしょうか。

徐々に変化したため、明確に言うのは難しいですが。

今までにも書いてきましたが、僕は10代の後半から長い間、菜食傾向の強い食事を続けてきました。

思い返せば『冷え』を感じるようになったのもその頃からです。

当時は瞑想で代謝が下がったせいだと思っていたのですが、違ったようです。

 

 

栄養欠乏で身体は冷える

野菜と糖質中心で、お肉をほとんど食べない食生活、

こういった生活を続けると、栄養欠乏になります。

おそらく、僕の冷え症は『栄養欠乏』が主な原因だったと思います。

それは何やっても治らないはずですよ。

今にしてみるとバカみたいです。

でも、冷え症の患者さんや友人と話していると、

僕と同じ間違いを犯している人がたくさんいます。

栄養欠乏によって体が冷えてくる、

そういう場合、温めても治りません。

運動しても治りません。

栄養欠乏の状態で激しく運動したら身体を消耗し、更にひどくなる危険さえあります。

一般に『身体を温める』と言われる食材があります。

例えば、根菜、生姜、紅茶、黒糖、寒い地方で採れたものなど。

こういった食品も解決にはつながりません。

中には冷えを解消するために、断食や菜食を勧める人もいます。

そういう世界では『排毒』が強調されますが、、

やりすぎると毒と一緒に栄養素も出ちゃうんですよ。

しかも栄養が入ってこないか、、栄養欠乏はひどくなります。

そしたらもっと冷えてくるはず。

かわいそうですよ、身体が。

 

大切なのは、脂質・タンパク質

たいせつなのは、脂質とタンパク質を十分に摂ること。

これらを豊富に含む食材を、毎日たっぷり食べることです。

これを長期的に続けると、普通は冷え症が治ってきます。

結局、いつもの食事の話になっちゃうんですが(笑)

僕はこれで冷えが治りましたし、妻のも治りました。

(妻も僕に負けないくらいの冷え症でした)

もちろん鍼灸院の患者さんにも、良くなった方がおおぜいいます。

 

もっとも確実な方法は、栄養を摂ること

これは冷え症の解消のために、もっとも確実性の高い方法だと思っています。

しかも簡単で、誰でも出来ます。

では、どうしてお肉を食べて冷えが治るのでしょうか?

それは単純な話、栄養が充実することで身体が元気になるからです。

栄養が満たされると基礎代謝が上がり、身体の活性度が上がります。

更に糖質を控えれば『脂質代謝』が活発になるのでなお良い。

僕はお肉をたくさん食べると同時に『断糖』を心がけました。

断糖、つまり糖質を極力摂らないようにしたんです。

甘いもの、炭水化物を摂らない。

果物も食べないようにしていました。

 

脂質の代謝

糖質を摂らないと『糖代謝』が抑制されます。

糖代謝とは、糖をエネルギー源とする代謝回路のことです。

簡単な話、糖が無いから使えないんですね。

普通はその結果『脂質代謝』が優勢になります。

じつは脂質代謝を優勢にすることは『冷え』を解消するためにも大切なことです。

ときどき『断食』で冷えが治るという話も耳にします。

断食は栄養欠乏を促進するため、お勧めしません。

でも、もし断食で冷えが治ることがあるとしたら、

絶食することによって脂質代謝が優勢になることが一因ではないかと思います。

他に、ゆっくりとした深い呼吸、有酸素運動、余計な力を抜いてリラックスすること。

これらも脂質代謝を優勢にしてくれますが、すべて冷えの解消にも有効だとされていることです。

 

タンパク質と酵素

タンパク質を十分に摂ることも大切です。

タンパク質は、身体のすべての代謝活動に関与しています。

身体の中の化学反応、『代謝』をつかさどる『酵素』がタンパク質でできているため、

タンパク質不足だと酵素も十分に作られず、働くことができません。

そうなると基礎代謝が低下し、低体温や冷えをもたらします。

 

冷えは重要なサイン

このように『冷え』は、栄養欠乏と身体の機能低下を示す、重要なサインです。

冷えへの一時的な対処法として、温めることもよいでしょう。

温めれば気持ちいいですし、冷えを伴う症状を一時的に和らげることができます。

でも、残念ながら、いくら温めても冷え症は治りません。

毎日の食事でしっりと栄養を摂って、基礎的な身体の機能を高めていく必要があります。

運動など他の方法も、栄養豊富な食事と組み合わせていけばより効果を発揮しやすくなります。

やはりここでも、糖質を控え、肉魚卵チーズなどの栄養豊富な食材を十分に食べることが重要になってきます。

 

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